パパの帰宅時間が遅いと子どもの成長にどんな影響が?

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パパの帰宅時間が遅いと子どもの成長にどんな影響が?

hyamama

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2歳と4歳の子どものママ。夫は31歳で転職を経験。 転職活動に仕事に育児と、毎日忙しいパパを応援したいと思い、家事・育児に関する記事やママについての記事を書いています。 一緒に子育ての悩みや夫婦の悩みを解消していきましょう。

21時までの帰宅か、それ以降かで生活満足度が変わる!

帰宅時間によってパパの育児への参加頻度は大きく変わります。ベネッセ教育総合研究所が2014年に行った0歳から6歳(就学前)の乳幼児を持つ父親2,645名を対象にした「第3回乳幼児の父親についての調査」によれば、21時台以降に帰宅するパパは37.8%と約4割を締めていました。そして20時台までに帰宅する父親は、21時台以降に帰宅する父親よりもさまざまな育児・家事に関わる頻度が高く、生活の満足度や自分自身の子育てについての満足度も高いという結果が出ています。

この結果には、多くの家庭で21時台には小さな子どもを寝かしつけるので、それ以降に帰ってくると子どもと顔を合わせられないという背景があります。20時台までに帰ってくれば、子どもの面倒を見たり一緒にお風呂に入ったりと育児に関わるチャンスがあることからも、育児・家事の頻度が上がるようです。そして何より、1日の終わりの家族とコミュニケーションが、パパ自身が生活に満足感を生み幸せを感じさせてくれるのです。

一生の中で子どもと時間を共有できる時期は限られている

ではパパが子どもと一緒に過ごせる時間は、一生の内でどのくらいあるのでしょうか?ジブラルタ生命のサイトいっしょの時間では、家族と一緒に過ごせる時間があとどのくらいなのかを知ることができます。試しにこちらのサイトで30歳パパと保育園に通う1歳児の場合で診断してみます。週2〜3回一緒に遊び、週2〜3回一緒にお風呂に入ると回答したときは、次のような結果になりました。

あと95日と15時間

100日にも満たない結果になってしまうとは予想外ですよね。診断後のメッセージにもあるように、同じ空間にいても時間を共有していない場合は計算の対象外になるため、辛口な診断結果になっているのかもしれません。

「いっしょの時間」の結果は、お二人が向き合っている時間だけを合計しており、同じ空間にいても時間を共有していない場合は計上していません。たとえば、同じ部屋にいても、それぞれ眠っていたり仕事をしていたりするなど、別々のことをしている時間は含んでおりません。

引用:いっしょの時間|診断後のメッセージより抜粋

さらに子どもが思春期を迎える頃には家族よりも友人との時間を優先するようになり、ますます一緒にいる時間は減ってしまいます。大切なのは幼少期のにコミュニケーションで、子どもと共有できるの時間は本当に限られていることを認識しておくことが必要です。

帰宅が遅くても子どもとの時間を作る工夫

仕事の時間帯を変えるのが難しいというパパは、夜以外に家族の団欒を作るように工夫することで、家族とのコミュニケーションの数を増やせます。夜勤の方なら、朝に帰宅して寝てしまいたいところを我慢し、子どもが保育園や学校に行く時間までは会話するようにしたり、出かける支度を助けたりすれば親子の絆が深まります。またフレックスタイム制を使い、朝は早く出勤し家に早く帰るスタイルや、逆に子どもの面倒を朝に見て夜はしっかり働くというスタイルも有効でしょう。

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長い通勤時間を解消するために引越しを考えるというのは現実的ではありあせんが、子どもが寝る前に「おやすみ」など電話でコミュニケーションを試みるのがおすすめです。最近のスマホならテレビ電話も可能ですから、お互いの表情も確認できますよ。こうした工夫を毎日は難しくとも、できる限り続けることで、家族との心の距離は離れることはありません。

まとまったコミュニケーションの時間を作ることが難しい方は、会話の質を重視し、短い時間でも試みることが必要です。またせっかく子どもと一緒にいても、テレビやスマホを見ながらでは子どもとの会話に集中できないので、しっかり向き合って話を聞くことが大切です。一緒に過ごせる時間が少なくて申し訳なく思うより、短い時間でも一緒に楽しむために子どもに向き合うことが重要です。1日に5分だけでも絵本の読み聞かせをしてあげるのもおすすめですよ。

【参考文献】※『0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児』|小学館2001年刊

パパの子育てに理解のある職場を選びましょう

今の職場では、どうしても早く帰宅できないのであれば、育児に理解のある職場に転職するのも一つの方法です。職場によっては、残業をたくさんしている人の方が評価されたり、育児は母親の仕事だからとパパが育児に関わりたいという考えに否定的な会社もまだあるようです。そのような会社ではパパの育児休暇はなかなか取得できませんし、たとえ取得できたとしてもその後の仕事に響くことが多いに考えられます。また男性の時短勤務はありえないなど前近代的な風潮が根強く残っている会社も少なくありません。

ですから育児に理解のある上司(イクボス)の下で働ける環境や、会社全体で育児制度の利用率が高い会社に転職するというのも、子どもと家族のためになるでしょう。その他にも、昨今ではテレワークで自宅から仕事ができる会社も増えています。通勤時間が必要ないので家族との時間が増え、効率よく仕事と家庭の両立を実現できておすすめです。家庭と仕事の両立、家族との満ち足りたコミュニケーションが、これからのパパに求められる生活スタイルになることをしっかり理解して取り組んでくださいね。

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