妊娠後期(28~39週)のママの身体、パパも知っておきたいこと~パパのためのマタニティセミナー#14~

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妊娠後期(28~39週)のママの身体、パパも知っておきたいこと~パパのためのマタニティセミナー#14~

hyamama

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2歳と4歳の子どものママ。夫は31歳で転職を経験。 転職活動に仕事に育児と、毎日忙しいパパを応援したいと思い、家事・育児に関する記事やママについての記事を書いています。 一緒に子育ての悩みや夫婦の悩みを解消していきましょう。

妊娠28~39週の赤ちゃんの大きさは?

妊娠31週ごろの赤ちゃんは、身長約43cm、体重は1800g程度にまで成長しています。この時期にはすでに内臓器官や脳は形成されており、中枢神経の機能などもできあがってきます。妊婦健診の超音波検査の際には、肺呼吸の練習に横隔膜を上下に動かす「呼吸様運動」をする姿も見ることができるでしょう。

また、これまでお腹の中を旋回していた赤ちゃんは、骨盤の中に頭やお尻を入れて、縦向きになっていることが多くなります。さらに出産予定日に近づくと循環する羊水の量が減ることから、赤ちゃんのいる子宮の中は狭くなっていきます。このころ、赤ちゃんの胎動が緩やかになることが多く、「元気がなくなった?」と心配するパパ・ママもいますが、動き回れるスペースが少なくなっただけなので大丈夫です。出産予定日手前の妊娠39週には、身長約50cm、体重は3000gを超えるようになり、皮下脂肪がついてふっくらとした体つきになっているでしょう。

妊娠後期に行う妊婦健診の内容

妊娠35週まで2週間に1回のペースでおこなわれていた妊婦健診は、妊娠36週以降の臨月と呼ばれる期間に入ると、1週間に1回の実施となります。妊娠後期では、いままで行っていた尿検査や体重、血圧の測定、超音波検査などに加え、出産に伴うリスクを調べる次のような検査もおこないます。

・膣分泌物検査(GBS、カンジダの検査)
出産時に赤ちゃんが産道を通るとき、ママが持っている常在菌が感染し悪影響を及ぼすことがあるため、出産前のこの時期に膣分泌物検査を行います。この検査では、おもにGBS(B群溶血性レンサ球菌)と、カンジダという菌に感染していないかをチェックします。どちらも多くの人が保有している常在菌で、感染していても無症状の場合もあるため、検査してみなければ明らかになりません。感染していた場合は抗菌薬を飲んで出産までに治療します。

・NST(ノンストレステスト)
妊娠32~36週以降に行われる、赤ちゃんの心拍数から元気度をチェックする検査です。お腹にセンサーを付けて、ママと赤ちゃんの心拍数を20~40分間記録するため、この検査がある妊婦健診の日はいつもより時間がかかります。また、ママのお腹に張りが見られるときにもこの検査を行います。

・骨盤X線検査
妊娠36週以降に行うX線検査で、ママの骨盤の間を赤ちゃんが無事に出て来られるかを調べます。経膣分娩では、ママが小柄な場合や、逆に赤ちゃんが大きく成長しすぎている場合だと、うまく骨盤の間を通れずに難産になるリスクが高くなります。つまり、ママと赤ちゃんに適した出産方法を判断するための重要な検査なのです。

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