二十四節気を感じて【小満】~日本の四季のお話~

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

海外に誇れる日本の文化はたくさんありますが、何と言っても四季があることとその季節に合わせた旬の味覚や行事が根付いていることではないでしょうか。そして春夏秋冬はさらに二十四節気・七十二候と分かれ、細やかな季節の移り変わりを感じる大切な目安になっています。日本ならではのこの素敵な季節感を、ぜひ次世代を担う子どもたちにもパパ・ママから伝えて欲しいとの願いから、この特集をお届けします。今回は【小満】です。

小満(5月21日頃~6月5日頃)

小満(しょうまん)とは、陽気が良くなり、草木が次第に生い茂り、万物の成長する気が満ち始める時期を指します。太陽の光りを浴び、木々の葉が色濃くなり、すくすく成長していきます。5月上旬に梅雨入りした沖縄地方に続き、九州や中四国も、まもなく本格的な梅雨を迎える直前となります。周期的に天気がぐずつくこの時期の気候を「走り梅雨」とも呼んでいます。

小満は七十二候では、初候蚕起食桑:(かいこ おきて くわをはむ)5月21日~5月25日、次候:紅花栄(べにばな さかう)5月26日~5月30日、末候:麦秋至(みぎのとき いたる)5月31日~6月5日の3つに分かれます。蚕が桑の葉をたくさん食べて成長する頃、あたり一面に紅花が咲く頃、麦が熟したっぷりと金色の穂をつける頃という意味になります。

旬のもの

この時期を代表する旬のもの言えば、さくらんぼ、らっきょうなどがあります。さくらんぼの語源は桜を擬人化した「桜坊(さくらんぼう)」からと言われています。代表的な品種である「佐藤錦」をはじめ、甘みが強い「紅秀峰」などがあり、ビタミンCやカリウムなどの栄養を豊富に含んでいます。おいしく食べる生食のほか、お取り寄せやギフトとしても高い人気があります。

旬を迎えた生らっきょうは、瑞々しくシャキシャキとした食感が魅力です。スーパーなどの店頭に「土付き」や「洗い」のらっきょうが並ぶと、自家製の甘酢漬けを 楽しむご家庭が買い求める姿を見受けます。程良く漬かった甘酢らっきょうはカレーの薬味などに重宝します。

季節の行事「衣替え」

衣替えは中国から伝わった習わしです。江戸時代の武家社会では、気候に合わせて年4回、衣替えをするように定められていました。明治以降は6月1日と10月1日の年2回が、衣替えの日と制定されました。現在は、冷暖房が完備され衣替えを実感する機会が減りましたが、学校や制服がある会社などで6月と10月が衣替えの目安となっています。

ただ近年の地球温暖化の影響を受け、夏服を着る期間が長くなり、5月の中旬から10月下旬の頃まで半袖などの夏物を着用する人が増えてきています。

暮らしの中の楽しみ「メロン」

高級フルーツの代名詞であるメロンもこの時期に旬を迎え、おいしいメロンが市場に多く出回ります。品種や栽培地域によっても異なりますが、比較的気候が温暖な九州地方では4月ごろから収穫が始まります。関東地方では5月ごろから、7月ごろからは東北・北海道と、旬の時期は北上していきます。果肉は赤肉種・青肉種・白肉種の3種類に分類されとともに、各地域特産のブランドメロンも数多くあるので、お好みのメロンを見つけ、ぜひ旬のおいしさを楽しんでみてくださいね。

【参考文献】
※『二十四節気を楽しむ図鑑』|株式会社二見書房2018年刊

※『日本の四季と暦』|株式会社学研パブリッシング2013年刊

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