分別を理解すればゴミ出しがもっとスムーズに!
ゴミは燃える物と燃えない物などと、単純に二分する訳ではありません。各自治体によって多少の違いはあるものの、日本ではゴミの分別に関するルールが決められています。「分別って面倒だな」と思っているパパは赤信号です。なぜ分別が必要なのかをしっかり理解して、適切なゴミの扱い方をマスターしましょう。
なぜゴミの分別が必要なのか?
そもそも、なぜゴミの分別が必要なのでしょうか。日本では、2001年に施行された資源有効利用促進法により、各市町村でゴミの分別が強化されるようになりました。そこで新たに策定された取り組みが3R(スリーアール)です。
● リデュース(Reduce):廃棄物の発生抑制
● リユース(Reuse):使用後製品の再使用
● リサイクル(Recycle):使用製品の再資源化
ゴミを作らず、再生することでのゴミ削減を目指し、各自治体でルールが定められています。
ゴミ出しの分別ルール
ゴミは主に3つのグループに分けられます。それぞれに含まれる代表的なゴミを把握するとともに、処理方法もしっかり覚えておきましょう。
可燃ゴミ
可燃ゴミとは、燃やして処分されるゴミになります。
参考
● 生ゴミ
● ゴム製品
● 草・芝生
● プラスチック製品(識別表示のないもの)
燃えるか燃えないかで考えると、多くの製品が可燃ゴミに分類されます。しかし、なかには再生可能な製品もふくまれるため、それらは別のグループに属すると考えましょう。
ちなみに、処分に悩む子どもたちのオモチャも、可燃ゴミです。ただし、ネジや針金、電池などを使用した複合製品は、可燃ゴミとして出せません。使われている部品をチェックし、適切に処分しましょう。
不燃ゴミ
不燃ゴミとは、燃やさず埋め立てなどで処分されるゴミになります。
参考
● 金属(鍋、フライパンなど)
● 陶器(お皿など)
● ガラス
● 電気コード
● 電球・蛍光灯
● 電池・電池製品
● カセットボンベ・スプレー缶
● 金属をふくむ複合品(ハサミ、おもちゃ、カサなど)
不燃ゴミの処分で注意しなければいけないのは、可能なかぎり分解することです。また、不燃ゴミは危険物になりうることも考え、適切な処置のもと処分してください。電池は抜く、ガスは使いきる、刃物やガラス破片は包むなど、ルールとマナーを守ることが安全なゴミ回収へつながります。
資源ゴミ
資源ゴミとは、リサイクル処理を経て再生・再利用されるゴミになります。
参考
● 瓶
● ペットボトル
● 容器包装プラスチック
● 雑紙・新聞紙・段ボール・紙パック
● 古着・古布
資源ゴミがきちんと分別できていると、先に挙げた可燃ゴミの減量につながります。例えば、子どもが大好きなお菓子の箱、日常的につかうティッシュ箱は可燃ゴミと考えがちですが、じつは雑紙で再生・再利用されるタイプです。
資源ゴミはのちにリサイクルされることを考え、軽くすすいで汚れを落としておきましょう。また、ペットボトルやアルミ缶は潰す、紙類は束ねる作業も必要です。小さくまとまるような工夫ができれば、ゴミ処理時の二酸化炭素排出の削減にもつながります。
このように、ゴミの分別にはとても細かいルールがあります。ママだけでなく、パパも理解して協力できれば、家事がラクになりますよね。子どもに伝えるときはクイズ形式にして、家族で楽しみながら分別を覚えるのもおすすめです。
スムーズなゴミ出しをパパ自ら実践しましょう
名もなき家事の集合体であるゴミ出しについて、パパの理解も進んだことと思います。収納や分別といった小さな作業の積み重ねがスムーズなゴミ出しとなり、快適でクリーンな過ごし方につながるのです。
パパのゴミ出しが100点になれば、子どもにも身をもって教えてあげられますよね。小さい頃から一緒に分別やゴミ出しを行うことは、とてもよい教育になります。家族全員でスムーズなゴミ出しを合言葉に、パパの実践をスタートさせてくださいね。
【参考文献】
経済産業省|行政情報を調べる「法律」(リサイクル法)
経済産業省|法律「資源有効利用促進法」
経済産業省|法律「容器包装リサイクル法」