職務経歴書のテクニック|読まれる職務経歴書の作り方・ストーリーを作る

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職務経歴書のテクニック|読まれる職務経歴書の作り方・ストーリーを作る

パパキャリ編集長 まさやん

「パパキャリ」編集長。転職支援・人事などHR業界でキャリアを積み、2021年8月に株式会社Cocottoを創業し、パパのための子育て応援WEBメディア「パパキャリ」を開始。働くパパの理想の家族像を実現するために、「育児」「仕事」の役に立つ情報をお届けします。 0歳女の子のパパでもあります。

職務経歴書の作成前にすべきこと

 

初めて職務経歴書を作る方の多くは、いきなりインターネットで職務経歴書のテンプレートをダウンロードして作り始めてしまいます。

これはよくある落とし穴です!

あまり出来が良くない書類が出来上がってしまう可能性が高いので、一旦立ち止まりましょう!

 

いきなり職務経歴書を作り始めても、自分が何年にも渡りしてきた仕事内容や自分の強みをわかりやすく書くことはできません。

 

まずは下記のとおり、時間をかけて自己分析と今までの仕事の振り返りをしてみてください。

 

ポイント

職務経歴書はあなたの市場価値を高めるアイテムの一つ。
しっかり時間をかけて作り上げましょう。

いままでの職歴の振り返り

初めて職務経歴書を書く人にとって、一番大切な作業は「キャリアの棚卸」になります。

 

まずは自分のキャリアを整理し、どんな経験・スキルを持っているのかを明確にすることが第一のステップです。過去の手帳やスケジュール表などを読み返してみて、どの時期にどんな仕事をして、何が身に付いたのかをまとめてみましょう。

 

経験者の場合

経験・スキルから棚卸しを始めましょう!

時系列で、「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」など、思いつく限り出してみましょう。

過去の手帳やメモなどを引っ張り出してきて、見ながら書くと思い出しやすいです。

Googleカレンダーなどで予定を管理してた方は、遡って見てみるのもおすすめです。

 

そしてもっとも評価される【実績】部分については、なるべく定量的に記載しましょう。

 

「定量的」は「物事の状況や状態を数字にして表すこと」という意味で、「定性的」は「物事の変化や質などを数字ではなく言葉や文字で表すこと」という意味があります。

 

経験があまりない場合

パパの中にも、転職したいけどスキルも経験もまだあまりないから不安という方も多いです。

そのような方は仕事内容に断定せずに、自分の力を発揮した場面を思い出してみましょう!

キャリアの棚卸しは、必ずしも今まで自分が経験してきた業務内容だけからしないといけないわけではありません。

特に第二新卒や経験が浅い場合は、趣味や特技、大学時代のアルバイトなど社会人になってからの仕事以外の「キャリア」を棚卸ししてみるのも有効な方法です。

 

過去の意思決定の優先順位を考える(客観的な目線)

キャリアの棚卸しをしたら、それぞれの重要な場面での気持ちを思い出してみましょう。

その時に何かしらの意思決定をしているはずです。

・就活で入社する会社を決めた時
・転職を決めた時
・転職先の会社を決めた時
・仕事で成果を出す為にアクションした時
・資格の勉強を始めた時

このようなタイミングでの意思決定の時の感情を思い出すと、自分が何を重要視していままで意思決定していたのかを振り返ることができます。

あなたが過去に大事にしていたことは、今回の転職活動でも非常に大切にすべきことのはずです。

実際に職務経歴書を作る時も、キャリアの溝を綺麗な理由で繋いであげることが重要です。

 

実績の確認

キャリアの棚卸で、書き出した実績をそれぞれ深堀しましょう。

・いつの実績か
・どうやってその実績を作ったのか
・実績を出すまでに苦労したことは何か

企業側はただの実績に興味はありません。
興味があるのは“実績を出す考え方”です!!

 

営業マンで実績として売上1億円を獲得していたとしても、その数字自体に価値はありません。
たまたま1億円分買ってくれるお客さんを、たまたまあなたが担当しただけかもしれないですよね。

本当に価値があるのは、その“実績”を出すまでのプロセスと考え方です。

 

実績を出すまでのプロセスが応募企業のやり方と合っていたら、当然評価されます。
また実績を出す考え方がしっかり確立していたら、「うちに転職してきても、きっと結果を残してくれるだろう」と思われるはずです。

概要職歴の作成

キャリアの棚卸を参考に、5〜6行くらいであなたの今までがざっくり伝わるように職歴の概要を作ります。

自分自身のキャリアを短い文章で端的にまとめます!
簡単に言ったら社会人経験のあらすじと考えるとわかりやすいと思います。

おすすめはこの概要職歴を職務経歴書の冒頭に書くことです。その目的は大きく2つあります。

 

目的①

「職務経歴書を読み進めるための目次」の役割です。

中途採用の書類選考を行うのは、人事担当者もしくは募集ポストの現場責任者であるのが一般的です。いずれにせよ、ほかにたくさんの業務を抱えており、書類選考に割ける時間はごく短いものになります。
また、基本的に文字で伝える時は全部を読んでもらえると思わないことが大切です!

読み手が全てしっかり読んでくれるとは限りません。
この“本気転職”を見ていただいてる皆さんもそうだと思いますが、飛ばし飛ばして必要なところだけ読んでますよね?

ですので、キャリアや実績を端的に伝える文章が冒頭にあることで、最小限の工数でチェックができるようになるほか、職務経歴書内で注目すべきポイントが明確になり、時間をかけずに適切な評価を下しやすくなるのです。

 

目的②

求職者と募集ポジションの親和性を見極めるヒントになります。

中途採用では多くの場合、即戦力であることが求められます。冒頭に募集ポジションにマッチするようなキャリアや実績を書いてあれば、採用担当者の興味を引くはずです!!
職務経歴や自己PRをもっとよく読んでみようという気になり、高い評価を受けやすくなるでしょう。たった数行の文章が、ライバルに差をつける大きなポイントになる可能性もあります。

 

自己PR (自分の強みを言語化する)

最後に自己PRを作るために、自分の強みを言語化して整理しておきましょう。

自分の強みを知るためには、手順①②③が必要不可欠です。今までの仕事や実績の深掘りで、「これは得意なことかな?」「ここで自分の〇〇な力が発揮されたかな」と関連付けながら強みを言葉にしていきます。

なかなか言葉にできない方は、下記の手段も試して見てください!

 

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーとは「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という故ドン・クリフトンの考え方に基づいて開発された能力診断になります!

開発したギャロップ社が強みを見つけていくために、人がもつ様々な才能をあらゆる角度から抽出し、それらを最も共通性のある性質で分類していきました。

最終的にそれらは34の資質として特定され、各資質にはその資質の特徴を表す名前が付けられています。

ストレングスファインダーを受けると、この34の資質のうち、あなたに強く出ている資質を判定することができます!

興味のある方は是非トライしてみてください!

 

転職エージェントに相談する

転職エージェントは、無料で転職をサポートしてくれます。親身な良い転職エージェントを見つけることができれば、非常に転職活動の力になってくれるはずです!

ただし、転職エージェントというものがどんな目的で動いており、どんなビジネスモデルかということを理解しておかないとうまく使いこなすことはできません。

まずはこちらの記事で「転職エージェント」について理解してから利用してみましょう!

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職務経歴書の内容の順番

職務経歴書の正式なフォーマットは決まっていません。結論、あなたの魅力が応募企業に伝わればオッケーです。

おすすめは、以下の順番です!

職務経歴書の内容の順番

  • 概要職歴
  • 各経験企業の詳細
  • 自己PR

概要職歴=目次なので、読者(人事、面接担当)が読みやすいように意識することが大切です。

概要職歴を最初に記載して、そこから興味があるところに飛んで読んでもらうイメージで作っていきましょう。

 

いちよ職務経歴書には一般的に3つの書式があります。

①「編年体式」は、業務経験を時系列に記す書式です。
昔の職務経歴から順々に記載していきます!
昔からずっと同じ業界で仕事をしている方や1番最初の会社が、今回受けるポジションに関連する仕事をしていたのであれば、「編年体式」がおすすめです。

②「逆編年体式」は、時系列を逆にして最新の経験から伝える書式です。直近の業務をアピールしたい場合に効果的です。

③「キャリア式」は、職務内容ごとに経歴をまとめた書式です。複数の分野で経験を積んできた人に向いています。

年月ごとか仕事内容ごとか、自分をアピールできる方法で整理するのがお勧めです。ご自身の経歴、スキルに合った書式を選びましょう。

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