妊娠中期(16~27週)のママのマイナートラブル＜前篇＞~パパのためのマタニティセミナー #9~

マイナートラブルとは、妊娠中のママに表れる不快な症状のことです。妊娠中期(16~27週)は｢安定期｣に入るタイミングではありますが、赤ちゃんを育てるために体が日々変化し続けている影響で、妊娠初期に経験したものとは違った不調を感じる時期でもあります。｢少し腰が痛い｣や｢最近むくみやすい｣というような軽い症状から始まることが多いので、ママ自身もそれほど気に留めていない場合もあるでしょう。しかしマイナートラブルをそのままにしていると、妊娠が進むにつれて悪化し、日常生活を送ることさえ辛い状態になる可能性もあるので、早めに対策することが大切です。

そんな妊娠中のママを悩ませるマイナートラブルについて、2回に分けて詳しく紹介。前篇は、主な症状とその対策、そして先輩ママの体験談などをお伝えします。

マイナートラブルの症状

妊娠中の不快な症状は、妊娠に伴うホルモンバランスの変化や、体型の変化が影響しています。個人差が大きく、どのような悩みを抱えているかは人によって違いますが、主なマイナートラブルには以下のようなものがあります。

この他にも、ママによっては頭痛や耳鳴り、手の痺れなどを感じる場合もあります。これらの多くは、出産後しばらくすると症状が落ち着きますが、腰痛や痔などは妊娠中に症状を放置してしまうと悪化して、痛みや不快感が続き日常生活にも支障をきたします。そのため、ママが不調を感じているようなら、これ以上悪化しないようにすぐにでも対策を始めることが大切です。

マイナートラブルの対策方法は?

妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えて、安易に薬を飲むことはできませんし、産院で処方できる薬も限られています。だからこそ、悪化する前に症状を和らげるための対策を、生活の中に取り入れていく必要があります。マイナートラブルを緩和する方法は、次の4つです。

• 体を冷やさない
• 無理のない範囲で体を動かす
• 妊娠中に適した食生活を守る
• 休息をとる

この4つの対処法を取り入れるためには、共に生活しているパパの理解が必要不可欠です。例えば、休息を取ったため家事が充分にこなせなかったり、妊娠中に適した食生活に変えるとパパの食べたいものが食卓に並ばないかもしれません。しかし、ママの健康は赤ちゃんの健康でもあります。ママの不調を理解して協力することが、無事に出産を迎えるためにとても重要ですから、パパも一緒にマイナートラブルと向き合っていきましょう。