前回のパパのためのマタニティセミナーでお話ししたように、妊娠10~15週ごろのママはつわりが少しずつ治まっていき、食事やお出かけもしやすくなる時期です。とはいえ身体の変化はまだ始まったばかりです。お腹は日々大きくなっていくので、赤ちゃんを出産する日まではさまざまなことに気をつけながら生活を続けなければなりません。ママがマタニティライフを楽しむためには、電車やバスの優先席のような、周囲からの気づかいやサポートが必要不可欠なのです。
そこで今回は、ママにとって一番頼りになる存在のパパにしてほしい妊娠10~15週ごろのサポートの仕方や、妊娠中に行きたい安産教室、ママの歯にも注意が必要なことなどを紹介します。
妊娠10~15週にパパができるサポートとは
妊娠10~15週ごろは、体調が安定してきて心配事が1つ減ったぶん、お腹が膨らみ始めることでまた新たなサポートが必要になっていきます。加えて産前産後のスケジュールもそろそろ考えておきたい時期なので、今後のことを家族みんなで話し合うときにもパパの気配りがママの助けとなります。そこでパパがこの時期にできるサポートを3つ紹介します。
重たい荷物を持つ
パパのためのマタニティセミナー第3回でもお話ししましたが、胎盤の基本構造が完成する妊娠16週ごろまでのママは、運動を控え無理をしてはいけません。重い荷物を持つという動作は、腹筋に力が入りお腹を圧迫してしまうため、避けるべき行動です。また、赤ちゃんを育てるために日々変化している身体は、不安定な状態が続いています。ママのつわりが落ち着いて元気になってきていても、パパが率先して力仕事を引き受ける必要があることを覚えておきましょう。
産前産後のスケジュールを家族みんなで話し合う機会を設ける
分娩予定日は妊娠8~11週ごろの超音波検査で判明し、それを元に産院に出産の予約を入れる流れとなります。人気の産院は予約がすぐに埋まってしまうこともあるため、分娩予定日が確定しているこの時期は、早めに両親•義理の両親を含めた家族みんなで産前産後の計画を相談するのがおすすめです。パパが両親とママの橋渡しとなれば、出産に対するお互いの考えや希望をスムーズに意見交換できるので、次の4つのポイントを抑えながら家族みんなで話し合ってみましょう。
- 里帰り出産をするのか
- 産後に親や周囲の援助は受けられるか
- 立ち会い出産を希望するか
- ママはどんな出産を望んでいるのか
最初に確認しておきたいのは、家族の中で、産褥期に援助をしてくれる人がいるのかというポイントです。産褥期とは、出産後の体が元の状態に戻るまでの期間をいい、およそ6~8週間かかります。その間、ママは安静に過ごす必要があるので無理は禁物ですが、赤ちゃんのお世話で忙しくなるとゆっくり寝る時間すらなくなってしまします。そのため、産後に家族のサポートが得られない場合は、パパの育休取得や産後ヘルパー、ベビーシッターなどの利用も視野に入れて検討してみてください。
また立ち会い出産を希望したい場合や、ママが望む出産スタイルを叶えたい場合によっても産前産後の過ごし方や選ぶ産院が変わってくるので、これを機にしっかりと相談しておきましょう。
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先輩パパ•ママから情報収集
知り合いの先輩パパ•ママから情報収集をして、産前産後から育児に関する体験談や、準備しておいた方たいい物などを聞いておくととても参考になります。職場に妊娠報告するのは安定期(16週ごろ)に入ってからと、まだ報告を控えているパパもいるかもしれませんが、地域の産院の情報は早めに知っておきたいことなので、親しい人から聞き込みを開始してみるのがおすすめです。