新生児との生活で変えていきたいパパの過ごし方
赤ちゃんを迎えると、パパ・ママの生活は一変します。家事や仕事などのスケジュールに育児も加わるため、やることが多くて時間が足りないと感じることもあるでしょう。このとき、パパだけが出産前と変わらない生活リズムで仕事に行ったり、夜の授乳に参加せずぐっすり就寝していては、ママが育児の負担をひとりで背負うことになってしまいます。子育ては夫婦の共同作業なので、パパ・ママで助け合うことが何より大切です。こちらでは、育児が始まったパパだからこそ変えていきたい産後の過ごし方を紹介します。
可能な限り早めに帰宅するか育児休暇を取得する
育児で一番忙しくなるのは、夕方から夜にかけての時間帯。沐浴や授乳を済ませて赤ちゃんをベットに連れていく準備をするだけでなく、大人も食事や入浴をしたいタイミングです。また深夜の授乳に備えて、休憩や仮眠をとっておきたい時間でもあるので、パパの早めの帰宅を望むママも多いでしょう。しかし仕事の都合で、毎日早めに帰宅できるわけではないというパパが大半ですよね。そこで毎日は難しくても、ママと相談して週に数日は早く帰宅できるようにするなどの工夫で、大変な新生児期を乗り越えることも大切です。
また、早めの帰宅ができない仕事に就いている場合は、育児休暇の取得も視野に入れる必要があります。仕事の立場や今後のキャリアを考えると、長期で休めないと思うかもしれません。しかし2022年に開始した制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」を利用すれば、赤ちゃんの出生日から8週間までに最長4週間の休暇を2回に分割して取得できるため、休暇の途中で仕事に復帰する機会が得られます。職場から離れすぎてしまう不安を緩和できるこの制度の利用も考えながら、ママをサポートするための時間を確保していきましょう。
赤ちゃんと二人きりの時間も作ってみる
パパは、入院中にお世話の仕方を学んできたママから、育児の仕方を教わったという人が多いですよね。そうすると自然と経験の差から、分からないことや困ったことがあればママに尋ね、指示を出してもらうようになっていきます。しかし、指示を待つことに慣れてしまうと、ママ不在では赤ちゃんとどう接すればいいか分からなくなてしまう恐れがあります。
何が起きるか分からない人生の中では、ある日突然ママが入院になってしまう場合もあるかもしれません。赤ちゃんとパパ自身のためにも、ママ不在という不測の事態に備え、二人で過ごす練習をしておくことも大切です。泣き止まないと助けてほしくなるときもあるでしょうが、ママを頼りにしていてはいつまで経っても二人で過ごせないので、諦めずに赤ちゃんに向き合う時間を少しずつ伸ばしていきましょう。
ママに頼らず自分のことは自分でする
先輩ママたちからよく聞いたのは、育児で大変な時期に「ご飯まだ?」や「服はどこ?」とパパから聞かれて怒りを覚えたという話でした。これまで食事の準備や衣類の洗濯などをママに任せていた人も多いと思いますが、産後は多忙な育児が始まることで家事を丁寧にする余裕がなくなってしまいます。また、出産によるダメージが残るママの身体は体力が低下しているため、育児をする以外の時間は寝て過ごすことが求められます。しかしそのような現状を把握せずに、パパ自身の食事や服の心配をしていると、ママは理解が足りないことに憤りを感じてしまうのです。
育児で忙しくしているママの負担を減らすには、パパも自分のことは自分でするように変えていかなければなりません。その都度ママに聞くのではなく、お弁当を買って帰ったり、寝る前に服を洗って干したりと、ママを頼らずに自分自身で暮らしを維持する生活術も身につけて頑張りましょう。