洗濯は【洗う】【干す】【たたむ】の3つの工程から成り立つ家事です。大きな失敗があるとすれば【洗う】の部分だと思われがちですが、【干す】【たたむ】の工程でも一歩間違えれば洗い直しになってしまうこともあるので、ポイントをしっかり押さえてキレイな仕上がりを目指しましょう。
シリーズ3回目は、洗い上った洗濯物を干してたたむまでのポイントをお伝えします。
脱水後は時間との勝負!とにかく早く干しましょう
洗濯機で洗い終わった衣類は、脱水していると言ってもまだ湿っています。洗濯物を干すうえでの一番のポイントは、洗い終わったら洗濯機からいち早く取り出し干し始めることです。
脱水後の洗濯物を洗濯機の中に放置すると、衣類に雑菌が繁殖し嫌なニオイの原因になります。このニオイの元となる主な雑菌はモラクセラ菌とカビ菌で、湿度60〜80%温度20〜30℃の環境下がもっとも早く増殖します。このため、特に夏場は短時間でも嫌なニオイが出やすいので注意しましょう。
脱水後の放置は頑固なシワも生む
洗濯物の放置は嫌なニオイを生むだけでなく、頑固なシワも生み出します。湿った状態でついたシワは、干す際に伸ばした程度では取りきれないことも多く、せっかく乾いても衣類がクシャクシャなままになってしまいます。
アイロンがかけられる衣類ならアイロンがけをすればシワやニオイは解消されますが、アイロンを使えない衣類の場合は、洗い直す以外の対処法はないので気をつけましょう。
どのくらい放置したら洗い直し?
脱水後の放置は極力避けたいものの、ついうっかり忘れてしまうことはよくあります。そんなときは、洗濯機の中のニオイを確認し、嫌なニオイが出ていないかチェックしましょう。すでにニオイがしている洗濯物は、たとえ天日に干して風にさらしても繊維にニオイが残りますから、残念ながら洗い直し確定です。
ニオイで判断する以外に、時間を目安に洗い直しするかどうかを決めるのもおすすめ。雑菌の増殖環境を基にしたタイムリミットは、夏場は1時間・冬場は2時間と言われています。
洗い直しってどうしたらいい?
放置時間が数時間程度であれば、洗剤や柔軟剤をいつも通り入れた洗濯でニオイを取ることができます。しかし、一晩中放置してしまったような場合は、普段の洗濯ではニオイが取りきれない可能性があるので、より念入りな洗濯をしておくと安心です。酸素系漂白剤を使った漬け置き洗いをしてから、いつも通りの洗濯をするのがおすすめですよ。