
仕事に家庭に育児にと多忙な毎日を過ごしているパパキャリ世代のパパ達も、様々な悩みやストレスを抱えています。このコーナーでは、編集部に届いたパパからの悩みや疑問にお馴染みの「みうママ」がズバッとお答えします。豊富な経験と知見、そして他にはないユニークな発想でパパに的確なアドバイスをお届け。パパにとって目からウロコの解決策がみつかりますよ。今回は、5歳の男の子と2歳の女の子のパパ(34歳)からの相談です。では「みうママ」、お願いします。
相談「叱るのが苦手で、子どもの躾に悩んでします」

5歳の男の子と2歳の女の子のパパ(34歳)から
私自身の性格は人と争うことが大嫌いなタイプです。そのため子どもの頃から友達や兄弟とも喧嘩などもした覚えは無く、また怒ることや憤りを覚えることもほとんどありませんでした。周囲からは温和な人として見られていますし、ママからも私の温和な人柄が好きと言われています。ただ本音は、小さい頃から怒られることが凄く嫌だったので、自分が人に対して怒ることも避けるようになり、その結果が、人と争わず、人に怒らないという今の性格が出来上がったと考えています。
それで困っているのが、子どもの躾です。特に上の男の子がヤンチャ盛りで、悪戯が多く、ママがいつも怒っています。私にもママから「パパからキツク叱ってよ」と求められるのですが、元来の性格からか、子どもにもキツク叱ったり、怒ったりすることが出来ずにいます。言葉が上手く出てこないですし、態度で示そうにも、怒ることが苦手なため、どう対応すべきか悩んでいます。子どもの躾には、やはり叱ることも必要と思うのですが、こんな私でも何か出来るような叱り方や怒り方はあるのでしょうか?

みうママからのアドバイス
ご相談ありがとうございます。ご自身の性格や子どもの頃の経験を振り返りながら、子どもとの向き合い方について悩んでいらっしゃるんですね。ママさんからも好かれているという温和な性格。それは、きっとパパさんの素敵な長所なのだと思います。そして、怒られることが苦手だったからこそ、自分の子どもには同じ思いをさせたくない。そんな気持ちもあるのかもしれませんね。
私自身も、幼少期からかなり厳しく怒られてきた経験があり、そうなりたくない!と保育士を目指したので、パパさんの気持ちも充分に理解できます。だからこそ、まずお伝えしたいのは、無理に怒れる人にならなくてもいいということです。
ただし、ここで少し考えて欲しいことがあります。強い口調で怒鳴ることだけが、叱ることではありませんよね。危険なことをしたら、まずは止める。人を傷つけることをしたら、何がいけなかったのかをしっかりと伝える。約束を守れなかったら、どうすればよかったのかを一緒に考える。声を荒らげなくても、できることはたくさんあるはずです。もちろん、子どもは一度言えば何でも理解してくれる訳ではありませんから同じことを何度も繰り返すこともあるでしょう。それでも、伝え続けることが何よりも大切になってきます。
肝心なのは、子どもを怖がらせて無理やりに言うことを聞かせるのではなく、なぜダメなのかをしっかりと理解できるように教えていくことなんです。温和な人だからこそできる伝え方も、きっとあるはず、見つかりますよ。

ここからは、少し厳しいことを言わせて貰いますね。私は温和な人というのは、決して怒らない人のことではないと思っています。必要な時にはきちんと伝えられ、でも感情に任せて相手を傷つけるような表現しない。そういう人も、十分に温和な人だと思うのです。もし、子どもが悪戯をしても「まあまあ、いいじゃない」と流してしまったり、注意すること自体を避けてしまったりしているのなら、一度立ち止まって考えてみて欲しいのです。それは本当に、子どものためになっているのでしょうか?実は、自分が嫌な思いをしたくないからではないでしょうか?
子どもに嫌われたくない、怒って嫌な空気になりたくない、自分が怒る側になりたくない。そうした気持ちは、誰にでもあると思います。でも、親が自分の居心地の良さを優先するあまり、子どもに必要なことまで伝えられなくなってしまったら、それは少し違うのではないでしょうか。自分が嫌われないことと、子どものためになることが、いつも同じとは限りません。もちろん、わざと嫌われるような態度を取る必要はありませんが、本当に子どものことを考えているのなら、例え嫌われても、伝えなければならないこともあると思います。
ママさんが「パパもキツクと叱ってよ」と言うのも、単に厳しい父親になって欲しいからではないと思います。いつも自分ばかりが注意する役になっている、子どもに嫌がられる役を引き受けている、そんな負担をママさんが感じている可能性がありますよ。
パパさんが大声で怒鳴る必要はありませんが、必要な場面では自分の言葉でしっかりと伝えること。そして、夫婦で子どもへの接し方やルールを話し合い、同じ方向を向いて対応することが大切だと思います。ママが叱った後に、パパが何でも「いいよ、いいよ」と許してしまうのも、子どもにとっては混乱のもとになりかねません。優しく接することと、何でも許すことは違いますからね。

私は自身の子育ての中では、どちらかといえば怒ってしまう方でした。父のような怒り方はしたくないと思っていても、自分の子育てでは、結局、同じようなことをしてしまったなと、今になって反省している部分もあります。だから、偉そうなことを言える立場ではないのかもしれません。でも、できるだけ言葉で伝えようとはしてきましたし、普段から愛情を伝えることも大切にしてきました。親が何でも口を出すのではなく、基本は見守る。子ども自身が考え、経験する時間を大切にする。それでも、本当にダメな時はダメだと教える。私はそれが大切だと思っています。
普段から愛情を伝え、親子の信頼関係を築いていれば、叱ったからといって、それだけで嫌われるわけではないと思っていましたし、実際、子どもたちはママが大好きでした。もちろん、私のやり方がすべて正しかったとは思っていません。反省することもあるし、もっと違う伝え方ができた場面もあったでしょう。それでも、子どもと向き合うことから逃げない。その気持ちは大切にしてきたつもりです。

パパさんは、無理に怒れる人にならなくてもいいんです。ただ、「自分は怒るのが苦手だから」という理由で、必要なことまで伝えずに終わらせないで欲しいのです。子どものために何を伝えるべきか。そのために自分には何ができるか。まずは、そこから考えてみませんか。自分が子どもの頃に嫌だったことを、子どもに繰り返さない。それはとても大切なことです。そしてもう一歩進んで、自分がして貰えなかったことを、子どもにはしてあげる。
間違えた時に、何がいけなかったのかを教えて貰うこと。失敗した時に、一緒に考えて貰うこと。必要な時には、きちんと止めて貰うこと。そして叱るだけでなく、良かったことも伝え認めてあげること。それもまた、親から子どもへ渡せる愛情のひとつだと思います。親だって完璧ではありません。感情的になってしまう日もあれば、うまく伝えられない日もあります。大切なのは、いつも正しく振る舞うことだけではなく、子どものことを考え、伝え方を見直しながら向き合い続けることではないでしょうか。
パパさんの温和さが、お子さんやママさんにとって安心できる居場所になるといいですね。そして、必要な時には必要なことをきちんと伝え、子どもと一緒に考えられる、優しくて頼もしいパパになれますように。

みうママからのアドバイスのseason2いかがでしたでしょうか?毎日忙しくしているパパだからこそのお悩みが様々にあると思います。その解決に私がお役に立てれば、ホントに嬉しいです。精一杯、頑張ってお答えしますので、よろしくお願いいたします。

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