『今が旬♫帆立の素晴らしい栄養について知っておきましょう』~子どもと一緒に食を考える #51

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『今が旬♫帆立の素晴らしい栄養について知っておきましょう』~子どもと一緒に食を考える #51

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

お刺身やお寿司のネタからバター焼きやクリームシチューなど、生でも加熱してもプリッとジューシーでおいしいと人気の帆立。国産は大半が養殖で一年を通して楽しめますが、希少な天然物はまさに今が旬でおいしさもピークです。そして私たちの身体に嬉しい栄養素も豊富な食材なんです。今回は、帆立の素晴らしい栄養をご紹介します。

北海道・東北エリアが主な産地

ウグイスガイ目イタヤガイ科に分類される二枚貝の帆立は、冷たい海水温の場所に生息するため、北海道のオホーツク海を中心に青森県、岩手県や宮城県など、東北より以北地域が主な産地になります。 天然物は北海道が漁獲量の大半を占め、養殖物は青森県が第1位になっています。

帆立は食べごろとなるサイズになるまでは約3〜4年ほどかかります。春先の海水温が4〜8℃の間で出産するため、生まれた帆立の赤ちゃんは1ヶ月ほど海を浮遊したあと、岩壁や成長に適した場所にくっつきます。その習性を利用して、養殖ではタマネギを入れるような網目の細かいネットに付着させて種苗をして、帆立の成長に合わせて少しずつネットの網目を大きくしていくそうです。

帆立の代表的な栄養素①「ビタミンB1」

では帆立に含まれる素晴らしい栄養をご紹介していきます。まずはビタミンB1!帆立100gあたり0.05mgのビタミンB1が含まれています。このビタミンは糖を代謝し、エネルギーになるのを助ける働きがあります。エネルギーがうまく作られないと、疲れやすさにつながってしまうので、ビタミンB1を摂ることで疲労回復効果が期待できます。

加えて、脳内で神経を伝える物質を正常に保つ働きもあります。ビタミンB1をしっかりと摂ることで、脳内の神経伝達が正常になり、集中力アップが期待できます。ただ、水に溶けやすいビタミンのため体内にとどめておくことができません。不足しないためにも、帆立を食べてしっかりと補給するようにするようにしたいですね。

帆立の代表的な栄養素②「タウリン」

続いてはタウリン。栄養ドリンクなどでよく目にする栄養素で、帆立をはじめとする貝類やタコ・イカなどの軟体動物に多く含まれています。タウリンは人間の体にも0.1%存在しているといわれており、心臓や肺、脳、肝臓、脊髄などのさまざまな臓器に分散しています。そのため、タウリンをしっかりと摂ることで心臓や肝臓などの働きを高めることが期待できます

また、タウリンは胆汁酸と結びつく性質があります。胆汁酸の原料はコレステロールなので、タウリンが胆汁酸と結びついて排出が促されると、血中のコレステロールが消費されることになります。コレステロールはドロドロ血液の原因のひとつであるため、消費されることで血液がサラサラになることが期待できます。 ちなみにタウリンは体内でも生成されますが、それだけでは必要量には足りないと言われており、食品からも積極的に摂る必要があることを覚えておきましょう。

ママに嬉しい栄養素も豊富な帆立

ビタミンB1、タウリンだけでなく帆立にはママの身体に嬉しい栄養素があります。まずは葉酸、100g中の含有量は87μgとなっています。葉酸は赤血球を作り出してくれるので、不足すると貧血になることもあるため、別名「造血ビタミン」とも呼ばれています。 赤血球は、ビタミンB12と葉酸の2つの成分が協力して作られるので、どちらもしっかりと摂ることが大切です。

また、私たちの細胞が作られる際に欠かせないDNAを合成する働きもあり、細胞分裂が盛んな胎児ではとくに必要な成分です。そのため、妊婦のママや妊娠を予定しているママに帆立をしっかり食べるように勧めてあげましょう。

そして亜鉛です。100g中、2.7mgが含まれており、細胞を作ることや代謝をサポートする酵素の成分のひとつになっています。亜細胞を作ることがサポートされるので、肌や髪などが健やかに保たれるため、ママの美肌や美髪効果が期待できます。加えて、舌にある味蕾(みらい)という味を感じる細胞を作るのに関与し、味覚を正常に保つ働きも持っているのです。

おいしい帆立の選び方

新鮮な帆立は貝の口がしっかりと閉まっているので、まずは閉まり具合を確認しましょう。貝殻が欠けているものは、欠けた部分から鮮度が落ちてしまうことがあるので避けたほうが賢明です。 貝が開いている状態で売られている場合は、貝ひもで見分けましょう。新鮮なホタテの貝ひもは貝にしっかりとくっついているので、その点を注視して選んでください。

貝柱のみで売られている場合は、艶があってプリッとしているものが新鮮な証拠です。貝柱は筋肉なので、筋肉の繊維でも鮮度を見分けることができます。鮮度の良い帆立は筋肉繊維がはっきりとしているので、こちらもチェックしてみてください。

家族で旬の帆立を楽しみましょう

帆立の素晴らしい栄養素の数々、いかがでしたか。まだしばらくは、寒さも厳しく乾燥から風邪が流行る時期でもあるので、体をポカポカと温める帆立のメニューを家族で楽しんで、栄養をつけ体調万全に過ごしてくださいね。

【参考文献】

※『からだのための食材大全』|株式会社NHK出版2016年刊

※『くらしに役立つ栄養学』|ナツメ社2021年刊

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