妊娠後期(28~39週)に入ると、「もうすぐ赤ちゃんに会える!」と期待に胸が膨らんでいるパパも多いことでしょう。赤ちゃん用品を選んだり、産後の生活のことを考えると誕生のときが待ち遠しくなりますよね。しかし隣にいるママは、予定日が近づいてくると、日増しに出産への不安で気持ちが揺れやすくなるのです。もちろん、我が子を抱く日を待ち遠しく思っていますが、リスクを伴う出産に不安や恐怖を感じて、落ち込んでしまったりします。
そこで今回は、妊娠後期のママはどんな心境で過ごしているのかと、不安を感じているときにぜひパパに実践してほしいことを紹介します。
近づく出産に対するママの心境とパパの想いの違い
妊娠後期はお腹が大きくなっているだけでなく、赤ちゃんの胎動もはっきりと分かるようになるため、成長を実感できますよね。しかしママは、毎日マイナートラブルに悩まされるだけでなく、お腹の圧迫感で熟睡できない日も続き、ストレスを溜め込みやすくなっています。さらに産休に入るとこれまで以上に出産と向き合う時間が増えるため、分娩時のリスクについて考える機会も増え、次のようなことを考えてしまうときもあります。
- 突然の破水や陣痛への不安
- 分娩時のトラブルや痛みへの恐怖
- 周囲からの期待や責任感から生じるプレッシャー
一方パパは、待ちに待った我が子に会える瞬間まであと少しなので、日を追うごとに期待に胸が膨らむ時期だと思います。また、育休に向けて仕事を整理していたり、子育てが始まる前にしたかったことを消化したりと、忙しくしている人も多いでしょう。「ママは家でゆっくり過ごせていいな」と思うこともあるかもしれませんが、それはまったくの見当違いです。出産が近づいているからこそ気持ちが揺れることもあると、理解しておきましょう。
パパにも知ってほしい! 出産間近のママの本音とは
出産は、無事に産まれてくることが当たり前ではありません。命懸けだからこそ、その責任の重さにプレッシャーを感じてしまうのです。こちらでは、出産を控え、喜びと不安に揺れるママの本音を紹介します。
赤ちゃんに早く会いたいという気持ちはもちろんあったが、出産が激痛だったという先輩ママの話を思い出すたびに不安でたまらなくなった。インターネット上で分娩中のトラブルの話題を目にしたときも、最悪のパターンを考えてしまい怖くなった。
先輩パパ・ママたちから聞けるリアルなお産の話は、とても参考になりますよね。とはいえ、分娩時のトラブルや痛みの経験談を聞くと、これまで体験したことがなく想像もつかない内容に怖くなってしまうときもあります。個人差が非常に大きい出産では、これまで聞いてきた話が必ずしも自分に当てはまるとは限りません。それでも、さまざまなリスクについて考えてしまい、気持ちが落ち込みやすくなってしまうのです。
産まれるまで尽きない不安
30代女性
お腹が大きくなるにつれ、赤ちゃんが育っているという実感があり嬉しかったが、無事に出産できるか不安でたまらない気持ちも強くなった。とくに妊娠37週に入るまではお腹が張るたびに心配で、「お願い! まだ陣痛は始まらないで」と祈っていた。
妊娠36週までの出産は早産と呼ばれ、赤ちゃんには低体温症や呼吸器障害などのトラブルが起こりやすくなります。とくに切迫早産と診断された場合や、お腹が張りやすいママは、急な陣痛や破水が起きる可能性を考慮し、正常な分娩の時期(妊娠37~42週未満)に入るまでは安静に過ごす必要があります。出産が早まらないことを願いながら、不安な日々を過ごさなければならないのです。
また、出産予定日付近になってもママの心配は尽きません。いつお産が始まってもおかしくないため、外出中やひとりで過ごすときに「今、陣痛が始まったらどうしよう」という考えが、ついつい頭をよぎってしまいます。
「まだ?」と聞かれるのがプレッシャー
30代女性
予定日が近づくと、パパから毎日「まだ陣痛、始まらない?」と聞かれるのがストレスだった。私だっていつ始まるか分からないのに、不安を煽らないで欲しかった。
予定日はあくまで目安ですが、日程が近づくとどうしても「そろそろかな?」と考えてしまいますよね。とはいえ、いつ出産が始まるかは誰にも分からないので、ママだって「まだ?」と聞きたいくらいです。何度も聞いて困らせないよう、気をつけてくださいね。
出産が怖くなる
20代女性