子どもの野菜嫌いは克服できる? 苦手意識を変える方法とは ~パパと幼児の楽しい食事講座 #5~

  1. HOME >
  2. HOT >

子どもの野菜嫌いは克服できる? 苦手意識を変える方法とは ~パパと幼児の楽しい食事講座 #5~

hyamama

hyamama

2歳と4歳の子どものママ。夫は31歳で転職を経験。 転職活動に仕事に育児と、毎日忙しいパパを応援したいと思い、家事・育児に関する記事やママについての記事を書いています。 一緒に子育ての悩みや夫婦の悩みを解消していきましょう。

「子どもが野菜を食べてくれない」というのは、多くのパパ•ママが子育てで直面する課題ひとつです。スーパーマーケットでお馴染みの西友が2019年に行った調査では、子どもの88%が「嫌いな野菜あり」と回答していることからも、大半の幼児は野菜に苦手意識を持っているようです。親としては健康のためにも好き嫌いなく食べて欲しいと思いますよね。しかし、毎日野菜を食べるように言い聞かせてもなかなか食べてくれず、困っていることも少なくないでしょう。

そこで今回は、子どもが野菜を嫌いになる理由や、野菜への苦手意識を克服するためにパパ•ママが今日からできる対処法を紹介します。

子どもはどうして野菜が嫌いになる?

離乳食を始めたころは野菜を食べていたとしても、成長するにつれて嫌がるようになり、幼児になるころには食べなくなってしまう子が多くいます。これは、離乳食期から3歳ごろにかけて舌の上にある味蕾(みらい)が発達し、味を敏感に感じ取れるようになってきたからこその反応になります。味覚が発達した影響で、本能的に避けたくなる酸味や苦味を嫌がるようになり、それを感じる食材が嫌いへと繋がるのです。また自我が芽生えたことで、野菜の見た目や食感、臭いが好みじゃないからと食べなくなる場合もあります。

無理やり食べさせようとするのは逆効果

嫌いな野菜を食べない子どもと毎日向き合うのは、とても忍耐力のいる作業で、本当に大変です。何日も食べてくれない日が続くと、どうしてもパパ•ママは焦ったり、イライラしてしまうことがあるでしょう。しかしここで、無理やり食べさせるのは逆効果。野菜を食べることを強要してしまうと、かえって反発する気持ちを強めてしまう可能性があります。

工藤勇一•青砥瑞人著の「最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方」によれば、人間は強いストレスがかかったとき、脳が心理的危険状態に陥り、思考力や判断力が鈍ります。つまり強く叱かられて無理やり食べさせられている状況下では、子どもはうまくパパ•ママの言葉を理解できないのです。しっかり教えておきたい「野菜は体にいい」ことや、「野菜のおいしさ」も伝わらなくなってしまいます。むしろ怒られているという記憶だけが負の感情とともに残ってしまうため、これまで以上に野菜への苦手意識が悪化する恐れもあります。まずは無理強いしないことが解決への第一歩と理解しましょう。

野菜嫌いはその子の個性の一つ

毎日同じ食事を食べている兄弟でも、野菜を食べる子と、まったく食べない子で、好みが別れる場合があります。兄弟で性格が違うのと同じように、幼児の野菜嫌いもその子の個性の一つです。子どもによって食の好みも反応もまったく違うので、他の子と比べて食べないことにショックを受けたり、積極的に野菜を与えてこなかった環境が原因ではと落ち込む必要はないでしょう。大切なのは、その子の性質にあった克服の方法を子どもと一緒に探していくことなのです。

次のページへ >

-HOT, 育児・子育て
-, , , ,