パパも大活躍できる卒乳方法
卒乳において大切なのは、子どもが母乳やミルクがなくても大丈夫だった体験を通して、もう自分には必要ないもだと気づくことです。飲まなくても過ごせたという事例を何度も積み重ねれば、子どももしだいに欲しがらなくなるので、次の4つの方法を試しながら親子で一歩ずつ、卒乳に向かって歩み出してみましょう。
食後の母乳•ミルクを減らして牛乳にシフト
アレルギーが無ければ、食後の飲み物を母乳やミルクから牛乳に変えて、日中の授乳を減らすことから始めましょう。鉄分を多く含むフォローアップミルクに切り替えるのもおすすめです。1歳ごろになれば、そろそろコップのみの練習もさせたい時期なので、食事に取り入れてみてください。
母乳•ミルク以外のもので気を引く
外でたくさん遊んばせて疲れて眠ってしまうことも、卒乳につながる成功体験です。おもちゃや絵本で気を引いたり、背中をトントンして落ち着かせたり、ベビーカーや抱っこ紐に載せて寝かしつけたりするのも有効な手段です。そうした成功体験を繰り返していくうちに、子どもの方が母乳やミクルが無くても寝る方法を学び、なくても平気になっていきます。起きたら母乳やミルクなしで寝たことをたくさん褒めてあげてくださいね。
子どもが卒乳することを理解できるように話す
子どもが母乳やミルクを我慢し、自分の意思で卒乳するために、「卒乳とは何なのか」「どうしてやめなければならないのか」を説明するという方法もあります。例えば、授乳が終わった後に「もうすぐ赤ちゃんを卒業するから母乳やミルクともバイバイしようね」と繰り返し伝え、お別れがあることを予感させます。また、卒乳の日にちを決めて、子どもと一緒にカウントダウンするのもいいでしょう。1歳くらいになると、パパ•ママの言うことはある程度理解できるようになっているので、根気よく続けていけば伝わります。卒乳の絵本を使って説明するのもおすすめです。
3日間は諦めずに向き合う
母乳やミルクが大好きな子だと、卒乳初日はかなり苦労するでしょう。もらえないショックと、寝れない疲労で怒りが爆発し、泣き続ける夜を過ごすことになると思います。それでもパパ•ママが本腰を入れて卒乳に取り組まないと、なかなか進展しないこともまた事実。そして多くの子どもは、どんなに大変でも3日ほど経過すれば、徐々に母乳やミルクがない環境にもなれてきて欲しがらなくなっていきます。
抱っこでひたすらあやしたり、おやつで空腹を満たしてみたり、寝る前には見せないアニメをこの日だけは許してみたりと、いろいろな手を試しながらとにかく3日は耐えてみましょう。もちろん、この間はいつも以上に子どもと向き合うことになるので、家事や睡眠の時間が足りないほど大変です。ママひとりで乗り切れるものではないからこそ、パパ•ママが二人三脚で取り組むことが何より大切です。
卒乳後3日以上経っても欲しがる場合は?
卒乳を開始して3日以上経過しても、子どもの気持ちが収まらないのであれば、まだその子にとって卒乳の時期ではないのかもしれません。そんなときは無理に押し進めてもうまくいかないので、いったん卒乳はやめてもとの生活に戻してみましょう。1週間後か1ヶ月後くらいにまた再チャレンジしてみると、前よりも子どもの心の準備ができていて、卒乳を受け入れることができるかもしれません。
卒乳して幼児食を楽しもう
卒乳はまだ先だとしても少しずつ飲む回数や量を減らし、食事への興味を向けていけば、徐々に子どもの中で母乳やミルクへの執着が薄れていきます。母乳やミルクよりも家族で食事をとる方が楽しいく、安心できると分かれば、自然と子どもの方から離れていく場合もあるでしょう。食事に様々な食材やメニューを取り入れながら、食事の楽しさを伝えてあげてくださいね。卒乳のスタイルとその時期は、子どもの状態やおうちの事情によってさまざまです。この記事を参考に、パパ•ママでしっかり話し合って子どもに適切な卒乳プランを考えていただければと思います。
次回のパパと幼児の楽しい食事講座では、生活リズムを整えるために大切な食事のタイミングを紹介します。