脳の発達を促す幼児食とは? 栄養と刺激を与えよう~パパと幼児の楽しい食事講座 #11~

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脳の発達を促す幼児食とは? 栄養と刺激を与えよう~パパと幼児の楽しい食事講座 #11~

hyamama

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2歳と4歳の子どものママ。夫は31歳で転職を経験。 転職活動に仕事に育児と、毎日忙しいパパを応援したいと思い、家事・育児に関する記事やママについての記事を書いています。 一緒に子育ての悩みや夫婦の悩みを解消していきましょう。

子どもにとって幼児期は、身体が大きく育つだけでなく、脳も発達して思考力や判断力が高まっていく時期です。たくさんの知識を吸収し、考える土台となる「かしこい脳」を育てるために、幼児のうちから必要な栄養をバランスよく摂取することが大切です。加えて、さまざまな食材や料理を食べる経験を通して脳に与えられる刺激は、子どもの成長をさらに促してくれます。

とはいえ、忙しいパパにとって栄養バランスを考えながらの食事は、ママ任せになりがちですよね。だからこそ今回は、脳に必要な栄養や発達を促す刺激について、パパにも知っておいて欲しい内容を紹介します。ぜひ毎日の暮らしの中で活かしていってくださいね。

子どもの脳を発達させるのは栄養と刺激

脳の発達はママのお腹にいるころから始まり、5~6歳ごろに基本構造が完成します。幼児食は、その時期に当る食事なので食べたものが直接、子どもの頭と身体の成長に大きく関わってくるのです。つまり幼児食で必要な栄養を十分に与えなければ、思考力や判断力、記憶力などの発達が遅れてしまう恐れが生じるので気をつけましょう。

また適切な咀嚼は、噛む刺激によって脳細胞が活性化するという話はよく言われています。その上、食事によって体感する味や匂い、食感などが多面的に五感の発達を導いてくれます。このように幼児食とは、栄養と刺激というポイントを考えて用意することが、子どもの健やかな成長に繋がる大切な食事であるということをパパも覚えておきましょう。

子どもの脳の発達に必要な栄養とは

産まれたときは大人の25%ほどだった子どもの脳のサイズは、6歳ごろになるとほぼ同じ大きさになります。これだけの成長を支える幼児食だからこそ、発達に必要な栄養をきちんと摂取できているか、気をつけることが大切です。こちらでは、脳の活性化を促す食事のポイントに加え、発達に欠かせない栄養素を3つ紹介します。

まずは基本の栄養素をバランスよく摂ることから

脳は約60%が「脂質」、約40%が「タンパク質」でできています。エネルギー源となる「炭水化物」や、代謝に必要な「ビタミン」「ミネラル」も成長には欠かせません。これら5大栄養素は、1種類のみを過剰に取りすぎたりすると健全な発達を阻害する原因になるため、バランス良く摂取することが何より大切です。意識していないと不足しがちになる栄養素もあるので、パパ・ママが共通の認識を持って幼児との食事に取り組むようにしてください。

しかし、毎食ごとに栄養バランスを考えながら食事を作るのは大変なので、負担に感じてしまうパパ・ママもいることでしょう。その場合は、3日間程度の食事を通してさまざまな食材を摂取すれば、栄養バランスは自然と整っていくので、手の込んだ料理ばかりを作る必要はありません。根菜と鶏肉の入ったカレーを食べた後なら、次は葉物野菜や魚といったように、前回、前々回は使わなかった食材で料理を心がければ大丈夫です。パパが料理を担当する日は、子どもがこの数日どのような食事をしてきたかをママに確認してからメニューを決めるのもおすすめです。

発達に欠かせない栄養素①脳のエネルギー源ブトウ糖

炭水化物に含まれるブドウ糖は、脳のエネルギー源です。ご飯やパン、うどんなどの主食から摂取できる栄養素で、思考力や集中力の維持に欠かせません。しかし脳はエネルギーをストックできないので、毎日補給しないとすぐに不足してしまいます。また、身体が大きく成長し、運動量も増える幼児期は、パパ・ママが思っている以上に多くのエネルギーを消費します。幼児の胃の容量は小さく、一度の食事では必要なエネルギーを摂取しきれない子も多いので、1日3回きちんと食べてもまだ足りないようならおやつで補給しましょう。

ただし、おやつを欲しがるたびに与えていると、ご飯を食べない原因にもなるため、タイミングや量には注意が必要です。食事の前後の時間帯は避け、1~2歳なら1日100~150kcal、3歳以上なら1日200kcalほどのエネルギー量になるように用意しましょう。加えてパパが気づかないうちに、ママや祖父母からおやつをもらっている場合もあるので、食べていないことを確認してから渡すようにすると安心です。

発達に欠かせない栄養素②不足しがちな鉄分

鉄分は、脳の記憶力・学習能力の発達に欠かせない栄養素で、長期間不足すると、神経細胞を繋げる「シナプス」の成長が阻害される恐れがあります。発育のスピードが増す生後9~11ヶ月ごろになると、多くの鉄分が必要になりますが、この時期は離乳食が1日3回に変わるタイミングでもあります。母乳やミルクで鉄分を補給しなくなるからこそ、このころから意識して料理に加えなければ気づかないうちに不足してしまう栄養素なのです。

鉄分を多く含む食材の中でもほうれん草やひじき、納豆などはよく加熱すると柔らかくなるので、幼児も食べやすい食材です。とくに赤身の肉や魚などに含まれるヘム鉄は、身体への吸収率がよいので、牛肉やマグロ、カツオなどの食材も積極的に献立に加えてみましょう。料理以外にも、最近ではスーパーなどで気軽に鉄分をプラスした食品が購入できるようになりました。チーズやシリアル、幼児用のおやつもいくつか販売されています。これらを活用すれば手軽に鉄分を補給できるので、パパが買い物を担当するときはぜひパッケージに記載の栄養成分を確認しながら選んでみてください。

発達に欠かせない栄養素③魚に含まれるDHA

下ごしらえに手間がかかり、小骨を避けながら幼児に食べさせるのが面倒な魚は、献立に入れるのを敬遠しがちですよね。しかし、脳を活性化する脂肪酸として注目されるDHAが含まれているので、積極的に取り入れて欲しい食材でもあります。良質な脂質であるDHAは、とくにサンマやサバなどの青背魚に多く含まれています。骨まで柔らかく調理された水煮の缶詰や、骨を抜いた状態で販売されている魚の切り身なら、料理しやすいだけでなく子どもも食べやすいのでおすすめです。

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