妊娠9週ごろまでは、つわりの症状に苦しむママを目の当たりにして、パパも心配の絶えない日々を送っていたと思います。でも妊娠10週以降になれば、つわりが落ち着き始め、しだいに体調が安定し、以前のように外出や飲食ができるようになるママも多くいます。そして妊娠中期手前のこの時期は、これまであまり変化のなかったママのお腹が、少しづつ膨らみ初めてくるころでしょう。
日本では、妊娠16~19週(5ヶ月)ごろの戌の日に安産祈願をおこなう「帯祝い」という風習があるので、そろそろお参りの日程なども考えたいタイミングです。今回はそんな妊娠中期手前までのママの身体の変化や、赤ちゃんの成長、帯祝いについて紹介します。
妊娠10~15週のママの身体に起きる変化
妊娠中期手前の10~15週は、これまでにはなかった体型の変化が始まり、パパから見ても赤ちゃんが育っていることが分かるようになってくる時期です。そしてつわりが落ち着き始める時期でもあります。こちらでは、この2つの変化について詳しく解説します。
ママのお腹の膨らみが分かるようになる
妊娠10週の時点では、まだ服の上からではお腹の膨らみは分からず、子宮の大きさも握りこぶし程度です。しかし、妊娠12~15週になるころには、子宮が幼児の頭大くらいの大きさになり、ママのお腹の膨らみが少しずつ分かるようになってきます。またお腹が大きくなるのと同時に、身体の中では子宮に膀胱が圧迫されトイレが近くなったり、腸が圧迫されて便秘になったりするママもいます。
このような妊娠中に身体に表れる不快な症状のことをマイナートラブルといいます。お腹が大きくなるにつれて、今後ママはさまざまなマイナートラブルを経験することになるため、妊娠中は悩みが尽きないものなのだと覚えておきましょう。
つわりの症状が落ち着いてくる
つわりには個人差がありますが、多くのママは妊娠12~16週ごろには症状が落ち着いていきます。これは、妊娠15週辺りになると胎盤の基礎構造が安定してくるためです。つわりが落ち着けば、ママも食欲が回復し、比較的外出しやすくなります。そのため妊娠中期手前のこの時期から安産祈願のお参りや、出産後に必要なものを買いに行く計画を立ておくのがおすすめです。
ただ妊娠中ずっとつわりに悩まされる場合もあるので、パパが勝手にもう大丈夫だろうと決めつけずに、これからも様子を見ながらサポートを継続することが大切です。無理に買い物などに連れ出したり、友人を家に招くなどはママに負担をかける恐れがあるので、二人で相談しながら予定を決めて下さいね。
妊娠10~15週の赤ちゃんの大きさは?
妊娠11週ごろの赤ちゃんは頭、胴、足が発達して3頭身に成長しています。この時点ではまだ身長は5cm以下、重さはイチゴ1個分(約30g)ですが、超音波写真では脳や小さな手足を見ることができます。そして15週位になるとレモン1個分(約100g)ほどの重さになり、背骨がくっきり写真に映り込むくらいまで骨が形成されます。心臓や肺の形も見ることができ、このときにはもうすっかり人間らしい身体つきに。
また手足の骨や筋肉の成長が進み、羊水量も増えることから、赤ちゃんの動きは活発になっていきます。超音波検査の際に口や手足を動かしている様子が見れるときもあるので、パパも妊婦検診に付き添うのが楽しみになっていくでしょう。