妊娠中のママがショックを受けるNGな言葉や態度
妊娠すると身体は今までのようには動かず、できないことがたくさん増えて、体型や体質の変化にママ自身でもショックを受けます。気にしていることを大好きなパパに言われてしまうと、他の誰かに言われるよりも数倍ショックを受けてしまうので、次の言葉や態度には気をつけましょう。
言ってはいけないNGな言葉
- まだ育児していないんだから家事はちゃんとやってよ
- 寝てばっかりだね
- 俺の方が大変
仕事を頑張っているパパからしたら、ママは妊娠を理由にのんびり過ごしているだけのように見えるかもしれません。でもママはつわりが引くのを待つしかありませんし、やるべきことが分かっていてもお腹の赤ちゃんのために無理はできません。そもそもどちらの方が大変なのかは、比べられるものではないはずです。むしろ育児が始まればママはぐっすり眠れないほど忙しくなるので、今だけはのんびりさせてあげてください。
- そんなに食べて大丈夫?
空腹時に胃がムカムカして食べていないと気持ち悪いつわりを、食べづわりといいます。また妊娠中は身体が栄養を求めているので、どうしてもお腹が空きやすくなります。妊婦は体重の増加に気をつけないといけませんが、ママには分かっていても食べずにはいられない場合もあるのです。
- 会社の〇〇さんはそんなにしんどそうじゃなかったよ
- 〇〇さんはそんなに太ってなかったよ
つわりには個人差があり、他の妊婦さんが元気そうだからと言って、ママが大袈裟に言っているわけではありません。また誰かと体型を比較されたらかなりショックを受けるので気をつけましょう。
- 何でもいいよ
二人の赤ちゃんのことなのに、仕事で忙しいからと戌の日のお参りスケジュールや、赤ちゃん用品選びを任せきりにしていたら、ママは寂しく感じます。一見ママの意見を尊重している言葉のように見えますが、考えることを丸投げしている状況なので嬉しくありません。
やってはいけないNGな態度
- ママが避けているものを好きなだけ飲食する
赤ちゃんのためにアルコールやカフェインを避けて生活してるママの前で、お酒やコーヒーを好きなだけ飲むのはデリカシーに欠ける行為。また免疫力が低下している妊娠中は、食中毒や感染症のリスクがある生魚や生肉、貝類、非加熱のチーズなどは食べないように気をつけるため、これらもママの目の前で一人だけ楽しむのはやめましょう。
- ママができない飲み会や遊び、スポーツをパパだけ楽しむ
赤ちゃんが産まれたら育児で忙しくなるため、今のうちに飲み会や遊びに行きたいと思うパパも多いでしょうが、ママだって飲み会や遊びに行きたいけれど赤ちゃんのために我慢しています。また飲み会でついた臭いは、つわり中のママが気持ち悪くなりやすいので、今から控える方がママのためになります。
- セックスはママの想いと身体を尊重して
ママの身体が安定しない妊娠初期はセックスを控えなければいけませんが、妊娠4ヶ月(16週)以降で経過が順調であれば性生活を再開しても大丈夫です。ただ妊娠中のママはホルモンバランスの変化やお腹の赤ちゃんを心配する想いから、性欲が少なくなる•なくなる方もいるので、そういう気分になれなくてパパからの誘いを断る場合もあります。断られてしまうと自分を拒絶されているように感じるかもしれませんが、パパへの愛情が減っているわけではないため、セックス以外での愛情表現を心がける時期と認識しましょう。
パパの想いはキスやハグに加え、さりげなく触れるだけの簡単なスキンシップでも伝わりますし、会話によるコミュニケーションも愛情を深める方法です。そしてそれらを忘れないことが将来的にはセックスレスの回避にも繋がるため、忙しい日々の中でも続けてくださいね。安定期でママもセックスに応じてくれる場合は、免疫力が低下しているママが雑菌に感染しないよう清潔にして、コンドームは必ず着用してください。激しい動きはお腹の張りを引き起こす恐れがあるので、赤ちゃんとママのために優しくソフトな動きを心がけましょう。
夫婦で会話をする時間を大切に
パパ•ママそれぞれの不安に思うポイントは違うため、どうしてママがそこまで不安を感じているのか理解ができないときもあるでしょう。ですが理解できなくてもママの話を聞き、不安な気持ちを受け止めて、励ますことはできると思います。夫婦で話す時間を作り、お互いに悩みを打ち明ければ、二人の関係が深まりママの不安も和らぐはずです。妊娠初期のママにとって、パパとの会話が何よりの宝物となるように頑張ってくださいね。
パパのためのマタニティセミナーの次回は、妊娠初期のママの生活や、夫婦の生活面のポイントを紹介します。
【参考文献】
※『出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉』|株式会社光文社2020年刊
※『最新! 初めての妊娠・出産新百科mini 』|株式会社ベネッセコーポレーション2021年刊
監修
ゆう助産院 今井智圭子院長
母子のことを第一に考え、自然なお産、楽しい育児を全力でサポート!がモットーの助産院。
明るくアットホームな環境で、頼りになる助産師が、妊産婦さんの心に寄り添って応援してくれます。