産まれたばかりの赤ちゃんは非常にデリケートなので、最初は抱っこするだけでも緊張しますよね。沐浴やオムツ替えがうまくいかないときは、入院中にお世話の仕方を覚えて帰ってきたママに教えてもらったり、変わってもらう場面もあるでしょう。しかし、出産を終え産褥期に入ったママは、きちんと休養を取り、心身の回復に勤める大切な時期になります。頼ってばかりいると休ませてあげられないので、パパ自身も赤ちゃんのお世話の仕方を覚えることが求められます。
そしてこの時期の赤ちゃんに対しては、繰り返しのスキンシップなどで、パパ・ママがしっかりと愛着を築いていくことが何より大切です。今回は、マタニティセミナーの締めくくりとして、ママと赤ちゃんを家に迎えてからのパパの役割を中心にお伝えします。
産褥期のママに必要なサポートと労り
出産で気力も体力も使い果たしたママは、退院した後もまだ回復しきっていない状態です。身体が弱っている産褥期(産後6~8週間)の間に無理をすると、子宮の戻りが悪くなったり、免疫力の低下に繋がってしまうリスクもあるため、ママはなるべく安静に過ごす必要があります。加えて、急激なホルモンバランスの変化により気持ちも揺れやすくなっているので、回復をサポートするパパは、不安な気持ちに寄り添うことも大切です。こちらでは、心身ともに疲れているママのためにパパができるサポートを紹介します。
買い物はパパの担当
産まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が低いので、産後1ヶ月健診で外出許可が出るまではほとんど家の中だけで過ごします。そうすると、お世話をするママも家を出ない生活になるため、食材や消耗品を買い足したいときは誰かにお願いしなければなりません。とくに新生児期は、頻繁にオムツ替えや授乳をするので、紙オムツや粉ミルクの消費が激しく、気づいたときには無くなりそうになっているときもあります。ママが気軽に外出できない間は、買い物はパパの担当で、こまめに買い物に行く可能性もあることを覚えておきましょう。
夜の授乳やオムツ替えを任せきりにしない
赤ちゃんを育てる中で、ママが一番疲労を感じやすいのは何と言っても夜中の授乳やオムツ替えです。1日に何度も寝たり起きたりを繰り返す新生児の生活に合わせることで、まとまった睡眠がとれず、疲労が溜まる原因になります。ママの疲れがピークに達すると、深夜の授乳中に寝落ちして、赤ちゃんの上に覆い被さってしまうという大変な事故にも繋がる恐れがあります。そんな不幸な出来事を未然に防ぐためにもパパのサポートが何より必要なのです。
深夜に、ママひとりで言葉のしゃべれない赤ちゃんを相手していると、孤独を感じて精神的につらくなってしまうこともあります。赤ちゃんの生活リズムが整ってくるまでは、一人で毎晩寝かしつけをするのは心身ともに負担が大きい作業なので、ママに任せきりにしてはいけません。ママと二人三脚で大変な育児を乗り切るべく、パパも可能な限り起きて、様子を見てあげたり、ママに話しかけたりしてサポートしてください。