便利な塩素系漂白剤は十分注意して使いましょう
カビ汚れなどの頑固な汚れで使われる塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたアルカリ性の洗剤です。強力な除菌・消臭・漂白成分は、黒カビ汚れや排水溝内の掃除で効果を発揮します。
その反面、非常に強い洗剤なので使用する際にはお風呂用洗剤以上の配慮が必要です。以下の項目を参考にしっかり対策して、安全に掃除できるよう注意しましょう。
- 換気扇を回し、ドアや窓も開けて空気の通り道をしっかり確保する。
- ゴム手袋・マスク・メガネやゴーグルを必ず着用する。
- 液だれが危険なので、目線の上に向けてスプレーしない。
- 酸性系洗剤やクエン酸が混ざると有害ガスが発生するため、同時に使わない。
塩素系漂白剤が直接皮膚に触れると炎症を引き起こすことがあるので、掃除の際は長袖長ズボンを着用し、皮膚への飛び散りへの対策もできるとよいでしょう。正しく使えばお風呂掃除の強い味方になるので、しっかり準備をして使ってくださいね。
毎日の掃除や黒カビ・ぬめりと水垢の対策も忘れずに
第1回でもご紹介しましたが、毎日のお風呂掃除では手の届く範囲を中心に清潔を保つことが大切です。入浴後のタイミングで簡単に掃除し、しっかり乾燥させて汚れにくい環境づくりを意識しましょう。
第2回でお伝えした黒カビ・ぬめりと水垢への対策でも、お風呂場が乾燥していることは非常に重要なポイントでした。黒カビとぬめりは繁殖スピードが非常に速く、水垢は汚れが何層も重なって落ちにくくなるため、毎日の掃除で気がついた時には、できる限り早く除去しましょう。2~3週間に1回を目安にお風呂場内の汚れをしっかりチェックし、これらの汚れがあった場合はキレイにする習慣をつけておくといいですね。
今回ご紹介した念入りなお掃除も、定期的なチェックが大切です。目安のタイムスケジュールをおさらいしておきます。
- 天井などの高い場所 :季節ごと年4回
- ドア :季節ごと年4回
- 排水溝 :2ヶ月に1回
- 換気扇 :月に1回
- イスや桶などの小物 :月に1回
- 黒カビやぬめりと水垢:2~3週間に1回
- 手の届く範囲 :毎日
3回に渡ってお風呂掃除講座をお届けしてきましたが、いちばん大切なことは毎日の心がけです。早く乾燥させる工夫をしたり、汚れの積み重ねを防ぐお手入れを続けたりすることで、今からでも汚れにくいお風呂場を作れます。パパ・ママ2人で協力しながら、安全でキレイなお風呂場を守ってくださいね。