本日は退職してから転職活動はするなというテーマでお話ししようと思います。
私は、第二新卒や家族がいるパパの転職を多く支援してきました。その中で「先に退職してから転職活動を動きたいんですが、どう思いますか?」など質問をいただくことが多かったので、今回は多くの転職活動を動く方が悩む「先に退職するか、転職先が決まってから退職するか」という問題について、解説したいと思います。
また特に育児や子育ても頑張っているパパは、退職してからの転職活動はしない方が良いと思います。
こんな方におすすめ
- 転職活動中で先に退職するか悩んでる方
- これから転職をしようとお考えの方
- 転職を考えている家族がいるパパ
まず結論!転職先を決めてから退職 or 退職してから転職活動
多くの方が転職活動をしていく中で、仕事をしながらの転職活動に限界を感じて、今の仕事を「先に辞めるか、決まってからやめるか」という2択で頭を悩ませております。
沢山の転職活動を支援してきて、私は転職先を決めてから退職すべきだと考えております。
特に第二新卒や家族がいるパパは転、職先を決めてから退職すべきだと考えております。
転職先を決めてから退職すべき理由
- しっかり業界研究や職種に関しての調査をする時間を取れる
- 金銭的な余裕がなくなることがない(冷静に判断できる)
- 現職に残るという選択肢を持っていられる
このような理由から、私は転職先を決めてから退職はすべきであると考えております。
第二新卒や20代前半で、初めて転職活動をする方は、「なぜ今の仕事を辞めたいのか」「次の会社では何をしたいのか」をしっかり深く考えて、これからのキャリアについて向き合ってからでも遅くありません。
安直に先に退職してしまうと、キャリアに取り返しのつかない傷がついてしまいます。
転職したい理由が、現職で改善するのであれば現職に残るという選択肢も大いにありだと思います。
次に、在職中の転職活動と退職してからの転職活動について、それぞれどんなメリットデメリットがあるかについて解説します。
在職中の転職活動について解説
現在勤めている仕事を辞めないで続けながら、空いてる時間で転職活動をするスタイルです。
私は退職は転職先が決まってからすべきだと考えております。
メリット① 転職活動中にお金の心配をしなくて済む
働きながらということは、もちろんお金に困ることはなく転職活動ができるということです。
金銭的余裕を持ちながら転職活動を動くことができるので、冷静に次の会社を選ぶことができます。
先に辞めてしまって、お金が無くなってきたら、『面接に行きたいけど、お金がきつくなってきてアルバイトしないと』なんて話はよく聞きます。これは本末転倒ですよね。
また家族がいるパパになれば、なおさら生活コストはしっかり確保しておかないといけません。
特にパパの転職活動は、現職で勤務しながら行うことをおすすめします。
メリット② 冷静に判断できる
メリット①の【お金の心配をしなくて済む】ということにも関係してきますが、お金の心配をしないといけない状態になってしまったら、「今月中には次の就職先を決めないといけない」と働きたい職種や業界、やりたいことではなく、「期間」を意識して転職活動をすることになってしまいます。
期間を意識している状態で、自己分析を深くまで行い「今後自分は何をやりたいのか」を把握し、理想が叶う転職先の企業を見つけることができるでしょうか。
おそらく、内定が出たら「ここしかないからここに決める」という状態になってしまうと思います。
この「期間」を意識することで起こってしまう、妥協での転職先の決定は後々の後悔に繋がります。
メリット③ 現職に残るという選択肢も持てる
また転職活動をしていくと、ほんとに転職したいのか疑問を持つ方も意外に多く出てきます。
転職したい理由をしっかり見つめて考えると、「それって現職でもできるかも」と思うこともあります。
馬が合わない上司がいて転職を考えている人は、その上司がいなくなったらどうでしょうか?
給与が低いから転職を考えている人は、急に給与が上がったり役職が付いたりしたらどうでしょうか?
休みが少ないから転職を考えている人は、働き方改革の動きで休日が見直されて年間休日が大幅に増えたらどうでしょうか?
このように会社も常に変化します。
その際に今の職場に残るという選択肢も持っておくことは、1つの安心材料になると思います。
デメリット① 転職活動に使える時間が少ない
現職で働きながら転職活動を行うとすると、転職活動に使える時間が退職してから転職活動をする場合に比べて極端に少なくなります。
仕事が終わってから、業界研究や自己分析、求人探しや面接などをしないといけないので、普段より間違いなく忙しくなります。
パパの転職活動となれば、さらに大変です。
働くパパは家に帰ったら、育児や子育てに使う時間も大切。仕事と育児や子育ての間でうまく時間を作って転職活動をしないといけません。
デメリット② 面接の日程調整が大変
現職で働きながらの転職活動では、企業との面接日程の調整が難しくなるのがデメリットです。
土日祝休みの仕事をしてる方は、仕事終わりに面接に行くか有給休暇を取得して面接に行かないといけません。
有給休暇が簡単に取れない職場の方は、非常に面接調整が難しくなります。
こういう場合は、自分1人で転職活動をするのではなく、転職エージェントにうまく手伝ってもらうことをおすすめします。
⇒転職エージェントについては、こちらの記事を参考にしてください
退職してから転職活動について解説
現職に不満を抱えている状態や、全く時間が取れない場合は在職しながらの転職活動は難しいかもしれません。
ただ会社によっては「次も決まってないのになんで辞めたのか?」という点を突っ込まれるので、要注意です。
どんなに志望理由や転職理由でいいことを言ったとしても、「前の会社が嫌だったから、次が決まってないのに先にやめたんでしょ」と思われてしまいます。
また第二新卒や20代前半の方は、貯蓄がほとんどない方が多く、安直に辞めてしまうと生活資金もなくなってしまうケースがあります。
最悪のケースは生活ができなくなってしまうので、「とりあえずバイト」「とりあえず派遣」を初めてしまうことです。
とりあえずでバイトや派遣を始めてしまったら、なかなか抜け出せず、どんどん転職が難しくなってしまいます。
(当然バイトや派遣も経歴に含まれます)
メリット
- 面接活動に多くの時間を使うことができる
- 覚悟が決まる
- 資格の勉強などに時間を使える
デメリット
- 金銭的な余裕がなくなって、転職活動が出来なくなる
- 冷静に判断できなくなる
- 現職に残るという選択肢がなくなる
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現職を続けながら転職活動を進めることは大変かもしれませんが、転職先が決まってから退職をする方が賢明です。
特に家族がいるパパは、金銭的不安から焦って転職先を決めてしまわないように、ゆっくりでも良いので現職に残りながら転職活動をしましょう。