今がまさに旬のズッキーニ、1980年代ごろから日本でも広まり始め、出荷量・消費量ともに増加をたどり夏野菜として定着してきたようです。きゅうりに似ていますが、実は南瓜の仲間で「ペポかぼちゃ」に属しています。クセの無い味で、どんな料理にも使いやすくパパキャリ世代の食卓にも登場しているのではないでしょうか。今回は、そのズッキーニのおいしさと素晴らしい栄養に迫ります。
国内の代表産地は長野県と宮崎県
ズッキーニはアメリカやメキシコ周辺が原産とされている西洋野菜ですが、日本では長野県と宮崎県でもっとも多く生産されており、なんとこの2県けで全体の生産量の6割を占めています。ハウス栽培が盛んな宮崎県のズッキーニは、初春から初夏にかけて出回り、露地栽培が盛んな長野県産は初夏から秋にかけて出回ります。生産量第3位の群馬県では、平坦な場所から高原地帯まで幅広く栽培しており、この地域のものは夏から秋にかけて楽しむことができます。
おすすめのズッキーニは均一な太さとハリとツヤ
良いズッキーニを選ぶポイントは、上から下まで均等な太さであることが第1です。長さも20〜30cmときゅうりよりも長いため入念にチェックしてください。次に皮の表面は爪が立つくらいのやわらかさで、ハリとツヤがあるものをチョイスします。そして切り口が瑞々しく光沢があれば大正解!きっとクッキングのテンションも上がりますよ。
ズッキーニの素晴らしい栄養①
ではズッキーニの素晴らしい栄養についてご紹介しましょう。まずはカリウム、この成分は体内のナトリウム(塩分)濃度を一定に保つ役割があり、私たちの体調を維持するうえで必要不可欠な栄養素です。血圧を下げるはたらきやむくみ対策、筋肉を正常に保つ作用などがあります。ズッキー二には、100gあたり320mgのカリウムが含まれています。
続いてβーカロテン、こちらの成分は抗酸化作用、免疫を増強するは作用があります。油脂と一緒に食べると吸収がよいため、肉類を使った調理をすると効率よく摂取できます。ズッキー二100gあたりに含まれるβ-カロテンは320μgになります。
ズッキーニの素晴らしい栄養②
そしてママの健康と美容にとって大切な栄養素もズッキーニは豊富に持っています。その代表の1つがビタミンC。こちらは皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要な栄養素です。肌の健康に作用するだけでなく、骨や血管など、さまざまな場所で細胞と細胞をつなげる役割があります。そのほかに、鉄の吸収を促進したり、免疫力を強化したり、抗酸化作用もあり、ママに不可欠な成分になります。ズッキー二には、100gあたり20mgのビタミンCが含まれています。
そして便秘解消に役立つ食物繊維、この成分は整腸作用だけでなく、脂質、糖、ナトリウムなどを吸着して身体の外に出す作用もあるので、これらの摂りすぎによって引き起こされる病気の対策につながる作用も期待されています。ズッキー二100gあたりに含まれる食物繊維は1.3gです。
ズッキーニは皮ごと食べましょう
これまで紹介してきたズッキーニの素晴らしい栄養を効率良く摂るには、皮ごと食べることがおすすめです。皮の周辺に栄養素が多く含まれているので、緑色・黄色、どちらのズッキーニも皮ごと調理してくださいね。クセの無い味なのでスムーズに食べれますよ。そして調理の際は油脂と一緒にをお忘れなく。
「ズッキーニと豚肉のレンチン蒸し」をお楽しみに
夏野菜として需要が高まって来ているズッキーニの魅力!いかがでしたか。ママの美容と健康に役立つ栄養素も豊富な食材なんで、ぜひおいしく食べて欲しいですね。そこで次回の「パパのお手軽レシピ」では、ズッキーニを油脂とおいしく食べて貰える素敵なレシピをご紹介します。お楽しみに♪
【参考文献】
※『からだのための食材大全』|株式会社NHK出版2016年刊
※『くらしに役立つ栄養学』|ナツメ社2021年刊