子どもと楽しむ暮らしの行事①「七五三」

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

日本には、古くから受け継がれて来た季節を表す美しい言葉や習慣があります。しかし、現代に暮らす私たちは、昔のように自然が豊かにあふれた環境にはなく、子ども達の生活も、スケジュールに追われた慌ただしいものになっています。だからこそ、日本の四季を肌で感じる季節の行事を積極的にと取り入れてみませんか。肩の力を抜いて立ち止まる機会になったり、子どもに礼節を教えることにも繋がりますよ。パパ・ママとお子さんが心の元気や余裕を取り戻してもらうことを願い、この特集をお届けします。今回は「七五三」です。

「七五三」とは(11月15日)

「七五三」は、子どもが無事に育ってくれたことを神様に感謝し、これからの健康と幸福を祈って神社にお参りする行事で11月15日に行われます。昔は今ほど医療が発達していなかったため、幼い子どもが亡くなるのは珍しいことでがなく、7歳までは神の子と言われていました。そのため3歳、5歳、7歳の節目で成長したことを祝うとともに、これからも無事に大きくなれるように願い、お参りしたのです。

もともとは宮中の行事で、3歳になると髪の毛を伸ばし始める「髪置(かみおき)」、男の子は5歳になって初めて袴を着る「袴儀(はかまぎ)」、女の子は7歳から大人の帯を締めるようになる「帯解(おびとき)」の儀式が行われていました。それが一般に広まり、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にお祝いをするのが定着し「七五三」となったのです。

千歳飴に込められた願い

七五三の晴れ着に欠かせないのが「千歳飴」です。千歳とは「千年」という意味で、ひっぱって伸ばしながら飴を作ることから「いつまでも長生きできますように」という願いが込められています。化粧袋の柄は、長寿のシンボルとも言われる鶴と亀や松竹梅など縁起の縁起の良いものが描かれるのが定番になっています。

飴自体もおめでたい紅白の色をしており、節分の豆と同じように年の数だけ袋に入れると良いとされています。江戸時代に浅草の飴売りが細長い飴を売り歩いたのが起源と言われており、以前は子どもの成長を願う縁起物として親戚や近所に配る風習がありました。

神社へのお参りのポイント

まだまだ幼い子どもを、日常経験しない神社に連れていった場合は、パパ・ママは苦労が絶えないことでしょう。七五三のお祓いを受ける時などでは待ち時間があったり、大勢の参拝者の中で静かにしていなければならない場面があります。子どもが退屈しそうな時は、静かに周りの様子を一緒に見渡し、珍しいことや面白そうなことを探すように心がけましょう。

きっと子どもは目を丸くして、様々な新しい発見をしてくれるはず。パパ・ママはそれを見逃さずに、静かな声と態度で同調してあげてください。子どもにとって、自分が気づいたことをパパ・ママも一緒に理解してくれることは、何より嬉しいことですから退屈なんて吹っ飛ぶはず。そうしながら日常ではなかな味わえない厳かな雰囲気にしっかりと触れてみましょう。

お祝いのごちそう

七五三のお参りを無事にすませたら、お家に帰っておいしいお祝いのごちそうを楽しみましょう。千歳飴もそうであったようにお祝い事には紅白の色を揃えたいものです。お尾頭付きの鯛、紅白なます、紅白の麩で彩られた汁物など、おめでたい食は数多くあります。中でも、是非とも用意して欲しいのが、小豆で赤く色をつけ焚き上げた「お赤飯」です。日本では、古くからお祝い事のご飯には、この「お赤飯」が重宝されてきました。誕生日や元旦をはじめ、今でも入学祝い、卒業祝い、合格祝いなどおめでたい食のご飯には欠かせないものになっています。ぜひ今年の七五三では、お家で「お赤飯」を用意して家族皆でお祝いしてくださいね。

【参考文献】
※『365日暮らしの行事』|株式会社大泉書店2008年刊

※『家族で楽しむ25の年中行事』|株式会社岩崎書店2015年刊

 

  • この記事を書いた人
Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

-HOT, 家事・暮らし
-, , ,