ママがつわりで苦しんでいるときにパパができること
先輩ママが悩まされたつわりの症状で、一番多いのは吐き気です。ママがご飯を食べられない日が続くと心配かもしれませんが、この時期の赤ちゃんはまだ小さいので栄養のことを心配する必要はありません。体重のコントロールもつわりが治ってから始めればいいので、妊娠初期のママには食べられる物を好きなだけ食べさせてあげてくださいね。また、朝起きたときにつわりの症状を強く感じるママは多く、寝起きの空腹感から強い吐き気をもよおすこともあります。その対策としては、寝る際の枕元に飲み物や手軽な食べ物(クッキーなど)を準備しておくことがおすすめです。
つわりの期間中にとくに注意が必要なのは脱水症状です。水が飲めなくても、さっぱりしたものなら口にできることもあるので、レモン水や炭酸水、お茶などでママがこまめに水分補給できるように常備しておきましょう。トマトやフルーツ、アイスキャンディーなどの水分を多く含む食品も食べやすいのでおすすめです。
体のだるさや眠気、頭痛に悩まされている場合、ママはいつものように動くことができません。つわりの時期のママは、体をいたわりながら過ごすことを推奨されています。でも家事や仕事をしなければという責任感から無理をしてしまうママもいるため、いまこそパパの出番です。辛い症状を我慢せずにリラックスして過ごせるように、ママがいつも負担している家事をパパが代ったり、仕事帰りに惣菜を買い調理の負担を減らすなどの工夫で、ママをカバーしてあげましょう。
また、ママが臭いに敏感になっているときは、食べ物の臭いですら気持ち悪くなりますし、タバコやお酒の臭いは大敵です。その場合はママのいる場所での食事や飲酒は控え、別の部屋で食事を摂るようにしたり、こまめに換気をして空気を入れ替える習慣を作りましょう。
薬に注意
妊娠4~7週ごろは赤ちゃんの重要な器官が作られる時期なので、薬の服用は避けなければいけません。つわりの症状で苦しんでいたとしても、パパからは薬の服用を促さないように注意して、辛そうなら産院への受診を進めましょう。
妊娠4~9週に気をつけたいママの身体の危険信号
もっとも流産の可能性が高い妊娠4~9週の時期は、ママの身体に少しでも不調があったら、パパも心配ですよね。でもこの時期に起きる体の不調のすべてが危険なサインというわけではないので、まずはパパが落ち着いてママから症状を聞き、緊急性があるかを判断する必要があります。不安でうまく答えられないママに代わって、パパが産院と電話でやりとりをする可能性もありますので、出血やお腹の張りがあった場合のチェック項目を紹介します。
妊娠4~9週のママが出血した場合
トイレに行っていたママから「下着に血がついてた」という報告を聞いたら、かなりドキッとしますよね。実は妊娠中の出血は珍しいことではなく、着床出血のように心配のないものもあります。ですが中には赤ちゃんの命に関わる危険な出血もあるため、少量の出血だった場合でも必ず産院に連絡してください。産院に連絡した際には出血の状態について聞かれるので、事前に次の項目に沿ってママに確認してもらいましょう。
出血があったときママに確認してもらう項目
- 出血の量
- 出血の色
- 出血の状態
出血の量は多いほど緊急度は高くなります。また血液は時間が経つと茶色くなる性質がありますが、色が鮮やかな赤色だった場合は今も出血が続いている状態だと考えられます。加えて出血が「さらさら」「ベトベト」「セリー状」「かたまりがある」「止まったり出たりする」「ダラダラ出続けている」など、どのような状態なのかもママに確認してもらいましょう。もしママから聞いた内容が次の危険な症状に当てはまるなら、すぐにでも産院を受診してください。
すぐにでも産院を受診するべき危険な出血
- 出血がダラダラ出る
- 出血量がどんどん増えていく
- 出血量が多い(経血の2日目くらい)
- 真っ赤な鮮血が出た
妊娠4~9週のママにお腹の張り•痛みが出た場合
妊娠初期はトラブルがない限り、あまりお腹の張りは感じません。しかし子宮を左右から支える円靭帯が大きくなり始めて子宮に引っ張られる影響で、足のつけ根がズキズキするような痛みを感じ、お腹が張っているように思うこともあります。子宮が収縮を繰り返しながら大きくなっていく過程で、月経のような痛みを感じる場合もありますが、どちらの痛みも安静に過ごしているうちに引いていくのであれば問題ありません。ただし次のような痛み方をするときは流産の危険もあるため、ママを産院に連れていきましょう。
すぐにでも産院を受診するべき危険なお腹の痛み
- 痛みが続く
- だんだん痛くなる
- 痛みとともに出血がある
- 耐えられない痛み