
海外に誇れる日本の文化はたくさんありますが、何と言っても四季があることとその季節に合わせた旬の味覚や行事が根付いていることではないでしょうか。そして春夏秋冬はさらに二十四節気・七十二候と分かれ、細やかな季節の移り変わりを感じる大切な目安になっています。日本ならではのこの素敵な季節感を、ぜひ次世代を担う子どもたちにもパパ・ママから伝えて欲しいとの願いから、この特集をお届けします。今回は【夏至】です。
夏至(6月21日頃~7月6日頃)

夏至(げし)とは、文字通りこの日を過ぎると本格的な夏が始まるという時期を指します。一年の中で最も昼の時間が長く、夜が短くなる頃です。ただ日本の大半は梅雨の真っ只中、暑さが日に日に増し蒸し暑さがピークを迎えるため、体調管理に心を配りたい時でもあります。
夏至は七十二候では、初候:乃東枯(なつかれ くさかかる)6月21日~6月25日、次候:菖蒲華(あやめ はなさく)6月26日~6月30日、末候:半夏生(はんげしょうず)7月1日~7月6日の3つに分かれます。冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃、アヤメが花を咲かせる頃、半夏(からすびじゃく)が生え、半夏生の名をもつ草の葉が白く染まる頃という意味になります。
旬のもの

この時期を代表する旬のもの言えば、鮎、枝豆などがあります。この頃に禁漁期が解禁となる天然の鮎は、身が若く骨も柔らかいのが特徴で、スイカのような爽やかな香りと、淡白で上品な味わいを楽しめます。骨ごと食べられる天ぷらや、シンプルな塩焼きに最適です。
季節の行事「夏越の祓」

年に二度、6月と12月の晦日(末日)に行われる大祓(おおはらえ)は、これまでの半年間を無事に息災に過ごせたことを感謝し、これからの半年間も無事に健康に過ごせることを願い、厄払いを行う行事です。
厄落としの方法は、神社の境内に作られた大きな茅の輪をくぐるという「茅の輪くぐり」が代表的です。茅の輪をくぐることで、身の汚れを払い、暑い時期の病気や災いから免れるとされました。この時期に、一度、近隣の神社に出かけて「茅の輪」を確認してみましょう。
暮らしの中の楽しみ「水無月」

この時期を代表する和菓子と言えば「水無月」です。外郎生地に小豆がのったもので、古くから夏越の祓に合わせて楽しむものとして親しまれてきました。水無月の三角の形は、古の時代には超貴重品であった氷片を表しており、厄払いの効果が高いとされていた小豆と組み合わせることで夏の暑さや災いから免れる想いが込められていたのです。
水無月の詳しいお話はこちらをご覧くださいね。
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『6月に食べる和菓子“水無月”を知っていますか?』~子どもと一緒に食を考える #16
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【参考文献】
※『二十四節気を楽しむ図鑑』|株式会社二見書房2018年刊
※『日本の四季と暦』|株式会社学研パブリッシング2013年刊