モグモグ期の離乳食で注意すること
食への興味が出てきた赤ちゃんは食事に自分から手を伸ばすようになってきます。パパ・ママは、ついつい新しい食材に挑戦させようと先走ってしまいがちですが、1年かかる離乳食期間の中で今はまだ序盤です。まずは次の3つの注意点を覚えておいてくださいね。
食材の大きさや硬さを急に変えないようにする
急に食材を大きく硬くすると嫌がるだけでなく、食材を丸呑みする癖がついてしまうので、食材の大きさや硬さを変えるときには注意が必要です。ちゃんとモグモグと顎を動かしてから飲み込んでいるか確認しながらゆっくりとスプーンを運び、赤ちゃんのペースに合わせるようにしましょう。
牛乳はまだ与えない
乳製品はカッテージチーズやプレーンヨーグルトは与えることができますが、牛乳はまだ与えてはいけません。赤ちゃんの発達途上の消化器官では、牛乳に含まれる大きなたんぱく質の分子を上手に分解することができず、アレルギー症状を引き起こす可能性があるからです。カッテージチーズやヨーグルトなら、発酵の過程でたんぱく質が赤ちゃんでも消化できる大きさに分解されているので大丈夫です。
食べ物で遊んでしまっても大らかな気持ちで対応
赤ちゃんは離乳食に慣れてくると、手を入れてぐちゃぐちゃにしてしまうことが多々あります。後片付けは大変だし、食べ物を粗末にするような行為はダメと、やめさせるべきか悩む日もあるでしょう。ですが手を伸ばしたくなるのは、食への関心のあらわれなので、できるだけ自由にさせることが赤ちゃんにとっていい刺激となります。
ある程度の遊びは、成長の過程と理解して見守ってあげましょう。汚れるのは仕方ないと考え、防水エプロンや防水シートを利用したり、あらかじめ食卓の下に新聞紙を敷くなどの対策をしておけば片付けがラクになりますよ。
薄切りのバナナが食べられたらステップアップ
モグモグ期で小さめの角切りにした野菜を食べられるようになってきたら、そろそろカミカミ期(9~11ヶ月頃)に移る時期ですが、ここが離乳食最大の山場です。小さな食材のかたまりに慣れても、顎の力はまだ弱いので、急に硬くしずぎないように気をつけてくださいね。薄切りのバナナを歯茎で潰せるようになってきたらステップアップの頃合いになります。
次回の「パパの離乳食講座」は、カミカミ期の進め方について紹介します。この時期には1日3回の食事になるので、パパと赤ちゃんが一緒に楽しむ機会も増えてきます、お楽しみに。
【参考文献】※『はじめてママ&パパの離乳食』|株式会社主婦の友社2019年刊