コロナ禍以降、健康に対する関心がますます高まってきています。パパキャリ世代の皆さんも自身の健康のために何か続けていることはありますか?健康を維持するうえで大切なのは継続することです。せっかく健康に良い習慣を始めても、三日坊主では意味はありません。何よりも続けることが肝要です。そこで毎日を忙しく過ごしているパパ・ママでも手軽に続けられる健康習慣をご紹介します。今回はその前篇です。
黒豆には健康に必要な栄養素が満載
では早速、健康習慣の要となるものをご紹介しましょう。それは黒い大豆、そう「黒豆」なんです。3大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)はもちろん、ビタミンにミネラル、そして食物繊維からファイトケミカルまで7大栄養素を全て含んでいるスーパーフードなんです。
ただ、おせち料理の黒豆に代表されるように調理に手間がかかるため、忙しいパパキャリ世代のパパ・ママにとっては日常の食卓で使い易い食材とは言えない難点があります。その問題を解消したのが黒豆茶なんです。黒豆をしっかり煮出したお茶には、私たちの健康をサポートしている栄養素が含まれています。まず今回は、その素晴らしい栄養素をご紹介していきましょう。
必須脂肪酸が豊富な黒豆
私たちの体を構成するのに必要な脂質、その中で大切とされているのが必須脂肪酸です。これは体内で合成できない成分で、食事を通じてしっかり摂取することが求められています。必須脂肪酸は細胞膜を構成する役割があり、これが不足すると抵抗力が低下し感染症にかかりやすくなってしまいます。
黒豆に含まれる脂質の80%以上が、この必須脂肪酸なので効率良く摂取するには最適の食材といえます。加えて、睡眠をコントロールするレシチンという脂質も黒豆は豊富に含んでいるので、必須脂肪酸を中心とする脂質は黒豆からと覚えておきましょう。
体の機能を正常に保つビタミン
体の機能を正常に維持するのに欠かせないのが各ビタミンです。黒豆に含まれるビタミンで特に豊富なのが、ビミタミンB1、B2とEになります。ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わる代謝に必要な酵素の働きをサポートします。ビタミンB2は、3大栄養素のエネルギー代謝を促し、細胞の再生にも重要な役割を果たしています。
一方、ビタミンEには強い抗酸化作用があるので、体内に出来た活性酸素が細胞を傷つけるのを防ぎ、老化防止に役立つ成分として注目されています。ママの美容とアンチエイジングのためにも、黒豆は大切な食材なんですよ。
骨や歯の成分となるミネラル
ミネラルは体の機能調節から、骨や歯などの構成する成分となる役割を担っています。黒豆が豊富に持っているミネラルは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などがあります。カリウムは、体内の過剰なナトリウムを排出してくれるのでむくみ防止に役立ちます。カルシウムとマグネシウムは骨づくりの基盤となるので、女性に多い骨粗鬆症を防ぐ効果が期待されます。
そして黒豆の鉄分は、牛レバーやほうれん草より豊富で、体内に吸収されやすい有機鉄なので貧血の改善に大きなパワーを発揮してくれます。ママにしっかり摂って欲しいですね。
第7の栄養素「ファイトケミカル」
第7の栄養素と称されるファイトケミカルの中で、黒豆に豊富に含まれているのはアントシアニン、イソフラボン、サポニンになります。アントシアニンは、強力な抗酸化作用とともに、肝臓の機能を高めたり、目の機能回復に役立ちます。
イソフラボンは女性ホルモンの働きをカバーする効能があり、生理不順や更年期障害の症状を緩和してくれ、骨粗鬆症の予防にも繋がります。サポニンは動脈硬化の予防やアントシアニンに役立つとされています。
黒豆茶で効率よく吸収を
黒豆が持つ素晴らしい栄養素の数々、いかがでしたか。まさに身近にあるスーパーフードですね。その栄養素を手軽に余すところなく吸収できる黒豆茶、忙しいパパ・ママでも毎日のドリンクなら手軽に摂ることができそうですね。市販の黒豆茶も数多く種類が出ていますので、ぜひお好みにあったモノを見つけて健康習慣にしてくださいね。次回は、黒豆茶で出来る健康促進、体質改善をご紹介します。お楽しみに!
【参考文献】
※『血管が若返る!黒豆茶健康法』| 株式会社ナツメ社2016年刊
※『機能性野菜の教科書』| 株式会社誠文堂新光社2020年刊