お家の中で、何事もママから言われないと動かないパパになっていませんか?子育てのことや家事のことをママに聞くことに慣れてしまったら、気づけば「指示待ち夫」になっているかもしれません。もしママから「自分で考えてよ」「どうして分からないの」と言われた経験があるなら、ママは指示待ちなパパを不満に思っています。今回はそんな指示待ち夫から、ママに頼られるデキるパパになるためのアドバイスをご紹介します。
SNS上の「指示待ち夫」に対するママの声
「指示待ち夫」とはとても否定的な印象を受ける言葉ですが、家事や育児には関わっているし、家族を蔑ろにしているわけではないので、どうして困り者扱いされるのだろうと疑問に思う方もいるでしょう。そこでまずは、指示待ちなパパに困っているママのコメントを集めてみました。
スーパーに行っても夫は私が指示するまでカートを押すことすらしません。子どもと一緒にお菓子を選びに行ったり、買い物中に面倒を見ててくれれば助かるのですが、そんなこちらの思いには気づかずにただ後ろをついてくるだけ。1人で買い物に行きたい…。
ママが病気になったときのこととか考えたことある?
20代女性
オムツ漏れしてどうみてもオムツ替えが必要なのに、夫は私の指示待ち。いつも協力してくれることは助かるけど、主体的には動いてくれない。私が急に病気になっても、夫には娘を任せられる気がしない。
夫婦で目指すゴールが違った
40代女性
もともと夫は指示待ちなタイプだったけど、今は対等に家事や育児をこなそうと頑張っている。以前のことを思うと、あの頃は私と夫の目指すゴールが違ったのが原因かなと思う。夫は私の為に頑張ってくれていたらしいけど、私からしたら指示待ちな姿勢にイライラしてしまい、激しくすれ違っていた。
妻の指示に頼りきりでいると、1人では何をすればいいかわからなくなってしまいます。そんなパパは、ママからしたらちょっと頼りない存在に見えているのでしょう。ママは体調不良のときや、小さな子どもの育児でなかなか1人の時間が持てず精神的に辛いときこそ、パパに助けてほしい、主体的に動いてほしいと思います。ですがパパはママの要望に答えようと頑張っていても、ママと考えがズレいる場合は、お互いに不満を溜め込む原因になってしまいます。次にその考えや認識のズレはどうして起きてしまうのかを解説します。
パパが指示待ちになる4つの理由とは
上記のSNSで呟かれた声からも分かるように、指示なしでは自分から家事や育児に取り組もうとしない姿勢や、指示に答えてくれたとしても考えが足りない結果にママたちは不満を抱いています。ここからは、上記のようなご家庭で一体何が起きているのか、どうしてパパは指示待ち姿勢になっているのかを解説します。
パパが指示待ちになる背景には、次の4つの理由があります。
パパが指示待ちになる理由
- 夫婦間の家事・育児に対する考え方にズレがある
- パパの家事・育児に関する知識が足りない
- パパが指示を待つラクなポジションにいたいと考えている
- ママが自分で決めたルールに固執している
それでは1つずつみていきましょう。
夫婦間の家事・育児に対する考え方にズレがある
指示待ちパパと指示を出すママとの間で起きる一番の問題は、家事・育児に対する考え方のズレが生じた影響で、ママが不満を抱え込んでしまうことです。あなたは家庭や育児について考えることをママに任せすぎていませんか?男性の多くは家庭をイメージするとき、親世代のような「妻は家庭」「夫は仕事」という家庭像を連想するのではないでしょうか。
しかし女性の社会進出が進み、夫婦共働きの家庭が増えている昨今では、女性側の考え方は親世代とは異なります。女性側は夫婦共働きでお互い働くのと同じように、家庭の管理や子育ても夫婦で相談しながら一緒に考えたいとイメージしています。この想いは専業主婦のママでも同じです。8割以上のママが今は専業主婦でも将来は仕事復帰をしたいと考えているので、パパに家事・育児にもっと積極的に関わってほしいと願いながら指示を出します。
ポイント
「家庭はママの担当だから」とどこか他人事のように考えるパパと「もっと家事や育児のことに関わってほしい」と悩むママという構図が、「指示を待つパパ」と「指示を出すママ」という関係を生みます。
パパの家事・育児に関する知識が足りない
根本的に家事・育児に対する知識が足りていないからこそ、なにをどのようにしたらいいのか分からず、指示待ち姿勢になるパパもいるでしょう。ママからしたら同じ家に住んでいるのだから、知っていて当然だろうと思っていることでも、パパは知らない可能性があります。このような「どうして気づかないの?」と思うママと「そんなの聞いてないから気づくわけがない」というパパの間で認識のズレが生じ、お互いすれ違う結果になってしまいます。
しかしパパは趣味のことや仕事のこととなれば詳しく調べたり、こだわってできるのをママは知っています。パパがやる気を出せばデキる人と知っているからこそ「どうして家事・育児については調べてたり学んだりせず、すぐに聞いてくるの?」と不満に思います。
ポイント
ママだって育児は分からないことだらけなので、調べたり試行錯誤したりしながら家庭と向き合っています。簡単に聞いて終わらせるのではなく、一緒に考えてほしいのでママはモヤモヤしてしまいます。
パパが指示を待つラクなポジションにいたいと考えている
合理主義なタイプのパパは、面倒ごとからつい逃げがちです。家庭で日常茶飯事に繰り広げられるトラブルの対応はとても疲れるので、ついつい見ないふり。そして考えて指示を出すのが大変だとも分かっているから、家庭のことはママに任せてラクなポジションでいたいという考えが、指示待ち姿勢に現れます。また家事の手伝いは、やって当たり前のような雰囲気から「どうせやっても評価されない」と感じてしまうので、適当に終わらせようとしてしまうこともあるでしょう。
一方で優柔不断で物事を決めるのに時間がかかるタイプのパパも、ママにあれこれ決めてもらえる方がラクなので、指示待ちになりやすい傾向があります。ママの意見を尊重している優しさのようにも見えますが、わからなかったら丸投げで質問し、考えようとしていない姿勢がママの中では「頼りならない人」に見えてしまっても仕方ありません。
ポイント
どちらのタイプのパパも、ママに頼る方がラクだとわかっているので、あえて指示待ちをしている傾向があります。
ママが自分で決めたルールに固執している
パパが指示待ちになっているのは、ママにも原因があるかもしれません。ママの中で確立してしまった家庭のルールは、パパからしたら「聞いてないよ…」みたいな細かいルールもありますよね。ママとしては毎日試行錯誤して、やっとたどり着いた最高の方法かもしれません。しかしママ目線で決めた物の置き場や掃除の手順などの家庭のルールは、決めた本人でないパパからすれば簡単には覚えられません。そして少しでもルールから逸れてしまうと、真面目なママほどつい口出ししてしまい、結局仕事を取り上げて自分でやってしまいます。
また家庭のルールに固執するあまり、忙しくて余裕がなくなり、イライラしているママを前にすると、萎縮して指示待ちになるパパもいるでしょう。
ポイント
ママの決めた家庭の細かなルールをパパにも共有してほしいあまり、ママの方が指示を出しすぎている場合もあります。
指示しなければカートすら押してくれない
30代女性