出産が始まったらときのパパの役割は?~パパのためのマタニティセミナー#17~

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出産が始まったらときのパパの役割は?~パパのためのマタニティセミナー#17~

hyamama

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2歳と4歳の子どものママ。夫は31歳で転職を経験。 転職活動に仕事に育児と、毎日忙しいパパを応援したいと思い、家事・育児に関する記事やママについての記事を書いています。 一緒に子育ての悩みや夫婦の悩みを解消していきましょう。

産院到着後は陣痛室で子宮口が開くのを待つ

産院に到着したら診察をして、その後、分娩が始まるまでの間は陣痛室で過ごします。陣痛開始から分娩までにかかる時間は、初産の場合、平均で10~12時間です。出産は個人差が大きいため、ママによっては5時間ほどで分娩になる人もいれば、20時間以上かかる人もいますが、赤ちゃんを取り上げる分娩室に移動するまでの長い時間をここで過ごすことになります。

お腹の張りを何度も繰り返す陣痛は、時間を追うごとに痛みが激しくなり、ママを心身ともに追い詰めていきます。耐え難い痛みで気持ちの余裕がなくなったり、緊張で身体が強張ってしまったり、不安でパニックになったりする人もいるようです。しかし、心も身体も緩めることが、なによりも安産に繋がります。少しでもママがリラックスできるよう、パパはサポートに徹しましょう。

ママに付き添えるときは、痛みを和らげるために腰にカイロを貼ってあげたり、水分補給のためにこまめに飲み物を渡したりしてサポートしていきます。また、痛みを感じる背中や腰をさすって、少しでもラクになるように手助けをするのもおすすめです。お産が進むにつれ痛む位置は変わるので、ママのリクエストに従ってマッサージしていきましょう。陣痛中は暑くて汗をかくこともあるので、風を送るうちわや汗拭き用のタオルもあると便利です。

加えて、陣痛が進むと肛門が圧迫され、排便したいときに似た、いきみたい感覚がママに表れるようになります。しかし、子宮口が全開になる前にいきんでしまうと、産道が裂け大量出血をしてしまう恐れもあるため、陣痛中はいきみ逃しをサポートすることも重要です。テニスボールを持ってきていれば、それを使ってママの肛門部分を圧迫し、いきみ逃しを手伝いましょう。

出産中に気をつけたいNGな発言や行動

長い長い陣痛では、サポートするパパも途中で疲れたり、眠たくなってしまうこともあるでしょうが、次のような発言は避けなければいけません。

  • 疲れた
  • もっと頑張れ
  • まだ産まれない?
  • あとどれくらい?

ママはいつ産まれるか分からない中で、必死に出産に挑んでいます。悪気はなかったとしても、命懸けで頑張っているママの隣では、不意にネガティブな発言が出てしまわないように気をつけましょう。また、陣痛中にママを放置して、ネットサーフィンやスマートフォンのゲームなどに夢中になるのも絶対にやめてください。大事な場面だからこそ、出産のときはパパ自身も最後まで真剣に付き添いましょう。

いよいよ本番! 分娩中のパパの役割

陣痛が進み分娩室に移動したら、医師や助産師、看護師さんたちが頻繁に出入りするため、ママの周辺は慌ただしくなります。分娩監視装置をつけて赤ちゃんの健康状態をチェックしたり、点滴の準備をしたりと、さまざまな機材が取り付けられていくので、室内をウロウロするのは厳禁です。出産の記録を残そうとビデオカメラを準備しているパパもいるかもしれませんが、基本はママの頭側に立ち、産院スタッフの指示に従いながら出産を応援しましょう。

緊迫した空気に包まれる分娩中は、何をしたらいいのか分からず、自分の無力さを感じてしまうパパもいます。でも、そこで落ち込む必要はありません。看護師さんや助産師さんたちのようにサポートできなくても、しっかりとママの手を握って応援すれば、それだけで心の支えになれます。かける言葉や的確なサポートが思いつかなくても、最後まで隣にいるように心がけましょう。

加えて、出産後もしばらくの間は、胎盤の処理や産後の経過を調べるためにママは分娩台の上で過ごします。約2時間ほどは寝たままの状態で安静にする必要があるので、終わった後もなるべく付き添い、頑張ったママに「ありがとう」などの感謝の気持ちを伝えてくださいね。

緊急帝王切開になるケースもあると心得ておこう

妊娠中の経過がよく、経膣分娩を予定していても、出産時にトラブルが発生すると緊急帝王切開に切り替わることがあります。誰にでも起こり得ることなので、急遽分娩の方法が変わる可能性もあることを理解しておきましょう。また、帝王切開をした場合は正常分娩よりも入院が長くなり、退院まで7日~10日ほどかかります。

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