溺水による危険性と対策
この時期はまだ気管が狭く少しの水でもすぐに溺れてしまう可能性があるので、お風呂や水遊びの際には細心の注意が必要です。
- 誤って浴槽に落ちて溺れる
- 転んだ先の桶に顔を突っ込み溺れる
一緒に入浴中でも大人が目を離した一瞬に事故が起こってしまうことがあります。また入浴時以外でも、子どもが自力で浴室にたどり着いてしまうことがあるので、この時もし浴槽にお湯がたまったままだったら、知らぬ間に浴槽に落ちてしまうと大変なことになってしまいます。
溺水対策では、子どもが自力で浴室に入れないようにすることが重要です。浴室に鍵がある場合、使用していないときは必ず閉める習慣をつけることで浴室での事故を防ぐことができます。また、入浴時以外は浴槽を空にしておくことで溺水事故の予防になります。
しかし、防災上の観点からどうしても浴槽に水を張っておきたい場合はたわみの出ないフタでしっかり塞いでおくとが大切です。
ポイント
- 子ども1人で自由に浴室に行かせない
- 入浴しないときは可能な限り浴槽は空にしておく
- 水を溜めておきたい場合はたわみの出ないフタを使う
誤飲による危険性と対策
好奇心の塊である子どもは、気になった物を一度口に入れて確認する習性があります。
それが誤飲事故につながってしまいますが、誤飲と言っても自然と排泄されれば問題ない物から、舐めた・誤飲した時点で命に係わる物までさまざまです。誤飲事故で特に注意が必要な物と言えば、タバコ・ボタン電池・薬・洗剤・殺虫剤がなどが挙げられます。しかしこれらは、保管場所の工夫で誤飲事故を防ぐことができます。
日常的に持ち歩く物の保管場所
この時期の子どもであれば、チャックを開けられる子も多くなってきます。子どもにとって、パパ・ママのバッグはとても気になる存在なので、手に取れるチャンスがあったら隅々まで触ってしまいます。そのためチャックタイプのバッグやポーチは何重にしても安全な保管とは言えません。開けにくいプラスチックケースで保管していても落ちたはずみで開いてしまうこともあるので決して安全とは思わないでください。
そこでおすすめしたいのが、がま口のケースです。子どもが簡単に開けられず落としても開かないため、ケースごと舐めて終わる場合が多いので参考にしてみてください。
持ち歩かない物の保管場所
洗剤などの普段持ち歩かない物は、子どもの手が届かない棚の上などに保管する方も多いようですが注意が必要です。軽い衝撃でも揺れて落ちてしまう場合もあるので、実際に揺らして安全性を確認しておくことが大切になります。
また最近では、ジェルボール型洗剤を誤飲してしまう事故が増えています。ジェルボール型洗剤は重さがない上、子どもの興味を引きやすい色や形が多いのでもし保管場所に不安があるなら、洗面所にも自由に行かせない工夫が必要になってきます。
ポイント
- 命に係わる恐れのある物を把握し保管場所を見直す
- チャック型のポーチやプラスチックケースを過信しない
- 棚の上に保管する場合は棚の強度も再確認!
- 危険な物が多い場所には勝手に入れない工夫も必要
おうちに潜む危険のまとめ
ここまで、おうちに潜む危険の主なケースについて説明してきました。おうちの中で起こるちょっとした事故でもこのように命に係る危険につながることが意外と多いのです。
おうちの中の事故対策
- おうちの中の危険箇所を理解する
- 危険箇所には自力で行けないようにする
- 危ない場所を安全に変える努力をする
- 子どもにとって危険な物を理解する
- 危険な物に触れないよう工夫する
この5つを実践することで、おうちの中の危険は大幅に減らすことが出来るはずです。そしてパパ・ママがお互いの目線でおうちの中を見て、意見交換をすればより多くの危険個所に気がつくことも可能です。
ぜひ、子どもが歩き始める前にこそ、おうちの中の安全点検をしてみてくださいね。