ママの妊娠がわかり「精一杯サポートするぞ!」と思っても、なにをどうサポートしたらよいのか迷ってしまうパパも多いようです。妊娠中はいつものママじゃないと感じる場面も多く戸惑ってしまうのです。「なにか、してあげたい」という気持ちは、とても素晴らしいことですが、まずは妊娠中の女性に起こるさまざまな変化について理解することが必要です。
ママに寄り添えるだけでなく、今後、妊婦さんと接する際に自然でスマートな対応ができるようになればベストですね。ここでは、妊娠中に変化する女性の心と身体について解説し、妊娠中のママがパパに求めるサポートについてもご紹介します。
妊娠中のママの身体の変化
妊娠・出産を経験している方も、妊娠のたびに身体に起こる変化が違うので予測しきれないことが起こります。そんな中でも数多い症状が、眠気や疲労感です。妊娠中はプロゲステロンというホルモンが増え、この影響で眠気や疲れやすさを感じてしまうのです。
- いつもダラダラしている
- 家事がおろそかになった
こんな風に感じることがあるかもしれませんが、抗えない眠気や疲労感に襲われているので、やさしく労わってゆっくり休ませてあげましょう。
ほかに現れる変化として多いのが、食欲の変化です。ママによってもお腹の子どもによっても症状の現れ方が異なり、その症状には食欲の増減以外に食の好みが変わる場合もあります。中には食欲がまったく湧かなくなる人もいるので、食べられる物・食べたいと感じる物を準備してあげるとよいですね。
また反対に、食欲が増え過ぎる人もいます。しかし、太り過ぎはお腹の子どもにも、かつ出産自体にも悪影響の可能性が高くなるので、担当医の指示・アドバイスに従い適度な体重増加にとどめるよう注意しましょう。
私の場合はこんな変化がありました。
- 1人目:ポテトとミートソースが異様に好きになり、カツ丼が苦手になる
- 2人目:とにかくトマトが食べたくなり、苦手になったものはなし
- 3人目:好みの変化はなく、ひたすら食欲が爆発
食欲の変化に通じる部分もありますが、ニオイの感じ方に変化が起こる症状も多く見受けられます。妊娠前に好きだったニオイが苦手になったり、強いニオイ全般が苦痛に感じることもあります。ひどい場合には、苦手なニオイで吐き気をもよおすこともあるので、苦手だと感じるニオイからは、早く遠ざけてあげるとことが必要です。
ニオイで吐き気をもよおすこともありますが、つわりが原因の場合も考えられます。多くのママが経験し、吐き気や嘔吐を伴います。エストロゲンと、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの増加が原因とされていますが、まだ確かな理由は解明されていません。まったくつわりがない人もいれば、点滴治療や入院が必要になる人もおり、つわりの症状は千差万別です。
ここでは、代表的なつわりの症状例を2つあげておきます。
吐きづわりは多くの人がイメージできるつわりの例で、強い吐き気や嘔吐の症状が現れます。ドラマなどでは妊娠に気がつくきっかけとして演技されたりしますね。ただ症状は人によってさまざまで、ずっと吐き気や嘔吐が続くこともあれば、同じ時間帯に起こるようなケースから、中にはひたすら嘔吐する人もあります。その症状が酷いと栄養分や水分がうまく摂取できず点滴治療や入院が必要になってしまいます。
食べづわりは、空腹時に吐き気や嘔吐が起こる症状です。そのため、こまめに何かを食べることで症状は軽減されますが、食べる回数が増えることで体重の増加が進みやすいため注意が必要です。ただ、好みの変化によって食べられる物が限られる場合もあるのが困ったところ。1日の食事量をしっかり把握し、強弱をつけるなどのコントロールで、体重の増加を抑制することが求められます。