パパのためのお風呂掃除講座、前回は黒カビ・ぬめりと水垢汚れの対策をお伝えしました。今回は、手の届かない高い場所やドア周辺、イスや桶などの掃除方法です。それぞれをどのような間隔で掃除するのか、目安のタイムスケジュールもご紹介しますので、キレイが続くお風呂場づくりの参考にしてくださいね。
天井などの汚れはゴシゴシこすらずキレイを維持
お風呂の天井や高い場所の壁は皮脂や石けんカスの飛び散りが少ないので、ある程度間隔が空いても比較的キレイな状態を保てます。季節ごと年4回を目安に掃除しましょう。
高い場所の掃除にはフロアワイパーを使うのがおすすめです。しかし、天井や壁に溝などの凹凸がある場合は、ドライシートでは洗剤が浸透しにくいかもしれません。そのときは、フロアワイパーの代わりに柄が付いたスポンジを使って掃除してください。
高い場所の掃除手順
高い場所は落ちやすい汚れが多いので、ゴシゴシこすらなくても大丈夫です。以下の手順を参考に掃除してくださいね。
- お風呂場の窓やドアを開け、換気扇を回す。
- フロアワイパーにドライシートを取り付けて、お風呂用洗剤を染み込ませる。
- 染み込ませた洗剤を、汚れが気になる場所に密着させる。
- 5~10分程度、洗剤を浸透させる。
- シャワーで洗剤を洗い流す。
- ドライシートを新しいものに交換し、天井の水気を拭き取る。
- 消毒用アルコールをスプレーする。
一度で落ちない汚れがある場合は同じ工程をもう一度繰り返し、洗い流す前に少しこすると落ちやすくなります。掃除の最後には、カビ予防のために消毒用アルコールをスプレーしておくとよいでしょう。
カビ汚れを見つけたときも、同じ方法でキレイにできます。どうしても落ちないカビ汚れがあるときは、お風呂用洗剤の代わりに塩素系漂白剤を使用しましょう。その際は液だれに十分注意し、ゴム手袋・マスク・メガネやゴーグルを着用して掃除してくださいね。
換気扇の掃除手順
常につけっぱなしになっているお風呂場の換気扇も、定期的にお手入れして換気能力をしっかり維持しましょう。月に1回を目安に掃除するのがおすすめです。カビ予防にも換気扇は大切な存在ですから、以下の手順でキレイに掃除しましょう。
- 換気扇の電源を切る。
- フィルターを外す。
- フィルターの汚れを洗い流す。
- フィルターを乾燥させる。
- 換気扇のカバーを水拭きする。
- フィルターを元に戻す。
- 換気扇の電源を入れて稼働させる。
換気扇にたまる汚れは主にホコリなので、水洗いだけでも十分キレイになります。もし汚れが残ってしまったら、酸素系漂白剤をお湯に溶かして10~15分くらい漬け置きすると、スッキリ汚れが落ちますよ。その後、よくすすいでから乾燥させましょう。
掃除の際は、落ちたホコリが目に入ったり吸い込んだりする可能性があるので、マスク・メガネやゴーグルを必ず着用してくださいね。
小物類はまとめて一気に漬け置きが簡単
イスや桶などの小物には、浴槽と同じように皮脂が多く付着しています。この汚れは酸性なので、弱アルカリ性の重曹で漬け置きするのがおすすめです。浴槽を使って漬け置きすれば、子どものおもちゃや浴槽のフタなどの小物も、まとめてキレイにできますよ。こちらも換気扇同様、月に1回を目安にお手入れしましょう。
- 浴槽にお湯を張り、重曹を1カップくらい溶かす
- 小物類を入れて、3時間ほど漬け置きする
- 漬け置いたものを取り出し、スポンジでこすり洗いする
- シャワーで洗い流す
重曹は水に溶けにくいので、40℃くらいのお湯を使うのがおすすめ。前日の残り湯を使う場合は、追い炊きしてから使ってください。
漬け置き後のお湯はすぐに抜かずに、そのまま浴槽内の掃除に使うといいですよ。浴槽内の皮脂汚れも漬け置きでゆるくなっているので、普段の掃除で落ちきらなかった汚れもスッキリ落ちます。スポンジでこすってから水を抜き、シャワーで洗い流しましょう。