パパのための洗濯講座では、洗濯物の事前のチェックから汚れをキレイに落とす洗い方、そして干し方、たたみ方をお伝えしてきました。シリーズ最終回では、パパの洗濯に関する疑問にお答えしつつ、知っていると洗濯がさらに効率良く進むコツもご紹介します。
手洗いマークの物は絶対に洗濯機NGなの?
手洗いマークがついている衣類は、毛(ウール)や絹(シルク)などのデリケートな素材が使われているため、洗濯機で洗うと伸び縮みしたりシワがついたりして、ダメになってしまうことがあります。しかし、最近の洗濯機には【ドライ】や【手洗いモード】など、少量の水で優しく揺らすように洗えるコース機能があるので、手洗いマークがついていても物によっては洗濯機が使えるんですよ。洗濯機でデリケートな衣類を洗う際には、以下のポイントに注意しましょう。
- たたんで洗濯ネットに入れて洗う
- おしゃれ着用の洗濯洗剤を使う
- 脱水や干し方も表示に従う
たたんでネットに入れることで型崩れや装飾のダメージを防ぎ、衣類の絡まりも防止できます。おしゃれ着を洗う際は、洗浄力を抑え繊維を傷めにくいおしゃれ着専用洗剤を使うと安心です。また日常の洗濯で柔軟剤を使っている場合は、同様に利用しても問題ありません。
デリケートな衣類で気をつけたい脱水方法と干し方
衣類にダメージを与えやすい脱水についても、洗濯マークの近くに付記用語表示で、絞り方の指示があります。【手絞りの場合は弱く絞る】【遠心脱水の場合は短時間で絞る】などがその例で、中には【絞ってはいけない】の表示もあります。このときは脱水をかけず、まずはバスタオルなどに挟んで水分を取り、ある程度水分が取れたら吊り干しか平干しにしましょう。洗濯マークで干し方の指定がある場合は、その指示に従って干しましょう。
衣類から嫌なニオイがしない部屋干しのコツは?
天候や花粉などに影響されない部屋干しは、洗濯物が多い子育て世代の家庭におすすめです。わたしも洗濯物の取り込みが夕方になってしまうことが多いので、ここ何年かはほぼ毎日部屋干ししています。しかし、干し方に失敗すると洗濯物に嫌なニオイが残ったり部屋中がジメジメしたりしますよね。部屋干しの際は、以下のポイントに気をつけましょう。
- 広い部屋に干す
- 衣類同士の隙間を空けて干す
- 扇風機などで風を当てる
洗濯物の嫌なニオイを防ぐには、とにかく早く乾かすことが大切です。そのためには、風の通りがよく、湿気が溜まりにくい場所に干すのがポイント。部屋干しにおすすめな場所は、まず浴室乾燥機のある浴室、次にリビングなどの広い場所です。我が家は浴室に乾燥機がついていないので、毎日リビングに干していますが、この際に衣類同士の間隔を広めに空けて風を当てると、かなり早く洗濯物が乾きます。
お風呂の残り湯は使ってもいいの?
毎日のお風呂の残り湯をそのまま捨てるのは、なんだかもったいないと感じますよね。残り湯を洗濯に活用するのは、節水にも繋がるとても素晴らしいことです。しかし、そもそもお風呂の残り湯を洗濯機に使ってもよいのか、衛生面での問題はないのかも考えてみましょう。
まず、お風呂の残り湯を洗濯機で使うことについては、全く問題はありません。実際にわたしも残り湯を洗濯機で使いますし、残り湯を吸い上げるための専用給水ホースがついている洗濯機もあります。お風呂の残り湯だけでなく、お湯で洗濯すること自体がおすすめで、繊維の汚れが浮きやすくなるので汚れ落ちがよくなり、粉末洗剤も溶けやすくなりますよ。
一方で気をつけたいのが、衛生面です。入浴後のお湯には、皮脂汚れに由来する雑菌が多く含まれています。もともと人に付着していたものなので身体の不調につながることはほぼありませんが、放置時間が長くなると雑菌が繁殖してしまうので、その日のうちに使うのがよいでしょう。入浴の際に身体を洗ってから浴槽に入るように気をつけるだけでも、雑菌の増殖を抑制できます。
また、お風呂の残り湯を使うのは【洗い】の工程のみにしておくことも大切なポイントです。【洗い】では洗濯洗剤も一緒に使われますが【すすぎ】では水だけが使われるので、【すすぎ】をキレイな水道水にすることで、衣類の汚れや洗剤と一緒に雑菌も洗い流してくれますよ。