パパのための洗濯講座の前回は、洗濯物を洗う前に気をつけておきたいポイントをお伝えしました。次は、いよいよ洗濯スタートですが、多くのパパは洗濯機に任せておけば大丈夫と思っているようです。
でも洗濯機も正しく使わないと、キレイな洗い上りにはならずママからも家事失格と叱られてしまいます。そこで第2回は洗濯物を洗う際に気をつけておきたいチェックポイントです。
まずは衣類の入れすぎに注意を!
洗濯物が溜まっているからといって、『フタさえ閉まればOK!』といった調子で衣類をどんどん詰め込んではいませんか?洗濯機が稼働すれば大丈夫だと思っているパパは要注意。洗濯物を入れすぎると、汚れが落ちないだけでなく、故障の原因にもなります。はじめの一歩は、キレイに洗い上げるための適切な洗濯物の量を把握することです!
衣類をキレイにできる量の目安
洗濯機にはそれぞれ洗濯容量が定められていて、その容量までなら洗濯は可能ですが、最大量で洗った場合は汚れが残ってしまうことがあります。
洗濯機の中で衣類がしっかり動き、洗浄力を最大限に発揮できる量は、洗濯容量の7割程度が目安です。衣類を入れた状態でも、洗濯槽の銀色の部分が5cm程度見えているのが理想的。洗濯の回数を減らすために、ついつい衣類を詰め込んでしまうパパも多いようですが、汚れが残ってしまった衣類は洗い直しなどの手間が増え、故障の原因にもなるので注意が必要です。
もし洗濯回数の増加が負担に感じるようなら、容量が大きい洗濯機への買い替え時なのかもしれません。毎日使うものですから、妥協せずに設備投資することも考えましょう。
洗濯ネットを使いこなそう!
大切な衣類をダメージから守り、長持ちさせるために活躍するのが洗濯ネットです。しかし洗濯が苦手なパパは、使い方がわからず衣類をダメにしてしまうこともあります。そんなパパのために、どんな衣類を洗濯ネットに入れたらよいか、その際のポイントも合わせてお伝えします。
こんな衣類は洗濯ネット推奨!
ママのおしゃれ着や伸びやすい子ども服は、どれもも繊細に感じますよね。デリケートな衣類ばかりで、どの服を洗濯ネットに入れるのか迷うパパもいるでしょう。そんなときは、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 洗濯ネット使用の記載がある
- ファスナー・ホックがある
- リボンや刺繍などの飾りがある
- 型崩れしやすいニット、シャツ、ブラウスなど
衣類の洗濯表示に【洗濯ネット使用】と記載がある場合は必ずネットを使用しますが、それ以外の場合は【ほかの衣類を傷つけるかどうか】と【その衣類が傷つくかどうか】で判断するのがおすすめです。
洗濯中の摩擦でほかの衣類を傷つける可能性があるので、ファスナーやホックのような硬い付属品がある衣類は洗濯ネットを使用し、摩擦でダメージを受けそうな飾りがついた衣類も、洗濯ネットで保護しましょう。ニットや薄手の衣類も、型崩れ・シワ・摩擦のダメージから守るために洗濯ネットを使用するといいですね。
このほかにも、衣類同士の摩擦で色移りする可能性がある【色の濃い衣類】や、絡まりやすい【長いヒモが付いた衣類】も、洗濯ネットの使用で保護できますよ。
洗濯ネットの正しい使い方
衣類を分類したら洗濯ネットに入れていきますが、この際に気をつけたいポイントは以下の通りです。
- 洗濯ネット1枚につき衣類1枚が原則
- ファスナー・ホックはすべて止めておく
- 飾りがある衣類は裏返す
- 型崩れ・シワが気になる衣類はたたんで入れる
- 汚れが気になる部分は汚れを外側にして入れる
洗濯ネットに入れる衣類は1袋に1枚が基本。洗濯ネットに衣類を詰め込みすぎると、衣類同士の重なりが増えて汚れが落ちなくなるので、気になる汚れがある場合は、衣類の重なりの外側に汚れが来るよう意識してください。
洗濯ネットの中を小さな洗濯機と考えて、少しゆとりがある状態にしておくのが理想的です。しかし、型崩れやシワを防ぎたい衣類や飾りのついた衣類の場合、摩擦を最小限に抑えた方がダメージが少ないので、ピッタリサイズの洗濯ネットを使うようにしましょう。