離乳食も卒業期に入り大人と同じような食事がとれるようになると、自分自身で食事をしたがる子どもが増えてきます。一緒に食べていると、子どもの食事作法が気になり始めるパパも多いですね。最初からお行儀よく食事できる子どもは多くないので、どう教えるかが子どもの食事作法に大きく影響してきます。でも、言葉がうまく伝わらない年齢の子どもに作法を教えるのはとても大変。
そこで今回は、子どもに食事作法を教えるタイミングや注意点など、体験談を交えながらまとめてみました。ぜひ最後まで目を通し、参考にしてくださいね。
食事作法はいつから教えるもの?
教えるのに時間がかかる食事作法。子どもに伝えたらすぐに習得できるものではなく、そもそも言葉の理解がまだまだ未熟なので伝えたところで理解が追い付きません。ですから、食事作法は時間をかけてゆっくりと、ひとつひとつ習慣化させていくことがとても大切です。
そのため、離乳食の時期から基本的な食事作法の教育を始めるのが理想的。離乳食が始まると、ベビーチェアに座った食事が始まるため座って食べるという最低限の作法を教えるのに最適なタイミングです。座って食べる食事ができないと他の作法に進めないので、食事に集中し座って食事ができる環境をパパ・ママで作ることが重要です。また上の子どもがいる場合は、食事の時に近くで遊ばせないようにするなど、食事に集中できる環境を整えるよう注意しましょう。
最低限教えておきたい基本的な食事作法は?
座って食べるということは、離乳食開始のタイミングから始めることができ、最低限教えたい基本的な食事作法のひとつです。基本的な食事作法が備わっていないと次の段階に進めないため、最低限これだけは教えておきたいというポイントをまとめました。
- 座って食べる
- 「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶
- 口を閉じてよく噛む
- スプーン・フォーク・箸の使い方
座って食べることと同様に、食事の挨拶も離乳食開始のタイミングで教え始めるといいですよ。食事の習慣として実践していけば、自然と子どもの身についていきます。
口を閉じてよく噛むというのは、口の中に食べ物を詰め込みすぎないためにとても大切です。自分で食事を始めたころの子どもは、口のキャパなどお構いなしにどんどん食べ物を入れてしまうため、詰め込みすぎて戻してしまうことが多々あります。そのため、口に入れる適切な量がわかってくる2歳ころからだと、教えるのが少し楽になるかもしれません。
最も気になることとしてよく聞くのがスプーン・フォーク・箸の使い方で、特に持ち方を気にしている方が多いようですね。子どもの食事方法は、手づかみ→スプーン・フォーク→箸の順番で移行します。箸を使い始めるのは大体2歳~3歳くらいが多く、上手に使いこなせるようになるにはもう少し時間がかかりますね。スプーンとフォークが上手に使えるようになってから箸を使い始めるのが最適なので、2歳を過ぎても箸が使えないからと言って焦らなくても大丈夫。まずはしっかりスプーン・フォークを使いこなせるように教えていきましょう。
箸の持ち方は、トレーニング用の箸がたくさん販売されているので、デザイン性や使いやすさを考慮し子どもが気に入って使える物を購入するといいですね。箸を使うことで一気にお兄さん・お姉さんになった気持ちになる子どもも多く、箸を使いたいと感じ始めたら少しずつ慣れていけるように、早めに準備しておくことをおすすめします。
また、スプーン・フォークで食器をたたいて音を出したり遊び始めてしまう子どもも多く見かけますが、こちらはその都度教えて理解してもらうしかないので根気よく教えていきましょう。