二十四節気を感じて【芒種】~日本の四季のお話~

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

海外に誇れる日本の文化はたくさんありますが、何と言っても四季があることとその季節に合わせた旬の味覚や行事が根付いていることではないでしょうか。そして春夏秋冬はさらに二十四節気・七十二候と分かれ、細やかな季節の移り変わりを感じる大切な目安になっています。日本ならではのこの素敵な季節感を、ぜひ次世代を担う子どもたちにもパパ・ママから伝えて欲しいとの願いから、この特集をお届けします。今回は【芒種】です。

芒種(6月6日頃~6月20日頃)

芒種(ぼうしゅ)とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔くのに適した時期を指します。実際には、現在の田植えはこれよりも少し早い時期に行われています。この頃から、雨空が増え、じめじめとした蒸し暑さが続くようになり、梅雨入りへと季節は進んでいきます。

芒種は七十二候では、初候:蟷螂生(かまきり しょうず)6月6日~6月10日、次候:腐草為螢(くされたるくさ ほたるとなる)6月11日~6月15日、末候:梅子黄(うめのみ きばむ)6月16日~6月20日の3つに分かれます。秋に生みつけられた卵からかまきりが誕生する頃、ホタルが暗闇に光を放ちながら飛び交う頃、梅雨入りと同じくして梅の実が薄黄色に色づく頃という意味になります。

旬のもの

この時期を代表する旬のもの言えば、トマト、鱸(すずき)などがあります。この頃のトマトは太陽の光をたっぷり浴びて育つため、酸味と甘みのバランスが良く、リコピンなどの栄養価が最も高くります。加えて、水分やカリウムも豊富なので蒸し暑い時期の水分補給や夏バテ対策にも有効とされており、夏野菜を代表する一つになっています。

父の日のはじまりは、母の日の由来と密接に関係しています。1908年にアンナ・ジャービスが「母の日」を提唱したことを知ったアメリカ・ワシントン州のソノラ・スマート・ドット(ドット夫人)が、「母の日があるなら、父の日もあってもいいのではないか」と1909年に牧師協会へ働きかけたことが始まりです。ドット夫人の父親の誕生月が6月で、1910年6月18日の第3日曜日に礼拝をしてもらったことから、6月の第3日曜日が「父の日」として広まったのです。

日本で父の日が一般的な行事として盛んになったのは1980年代です。1980年代にデパートのキャンペーンなどを通じて一般的な行事として定着しました。1981年には「FDC日本ファーザーズ・デイ委員会」が結成され、父の日にお父さんへの感謝の気持ちを黄色いリボンに託して贈ることが推奨され、「父の日=黄色」というイメージが定着していきました。

暮らしの中の楽しみ「梅シロップ(梅仕事)」

青梅を優しく水洗いし、たっぷりの水に1~2時間浸してからザルに移します。次に竹串で丁寧にヘタを取り除き、水気をしっかり拭き取ります。梅仕事は、この下ごしらえが何より大切です。これにより青梅の苦みやえぐみを防げ、おいしい梅シロップへと繋がるのです。

青梅を漬ける瓶は、しっかりと熱湯消毒しておきます。下ごしらえをした青梅と氷砂糖を一対一の割合で交互に瓶に入れていきます。蓋をして冷暗所に保管しながら、1日に2~3回ほど、かき混ぜます。やがて氷砂糖が溶けだし、1週間ほどで梅シロップが出来上がります。炭酸で割ってドリンクにしたり、ヨーグルトに加えるなど幅広く楽しめます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

【参考文献】
※『二十四節気を楽しむ図鑑』|株式会社二見書房2018年刊

※『日本の四季と暦』|株式会社学研パブリッシング2013年刊

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