「秋の味覚の王様♫松茸について学びましょう」~子どもと一緒に食を考える #66

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「秋の味覚の王様♫松茸について学びましょう」~子どもと一緒に食を考える #66

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

秋の味覚の王様と称される「松茸」、いよいよ国産モノが市場に出回る時期になりました。ただ高級食材のため、パパキャリ世代の食卓に登場する機会は少ないことでしょう。しかし、日本の良き食文化を後世に伝えていくためにもパパ・ママだけでなく、お子さんもこのきのこの王様のことはしっかり理解しておいて欲しいところです。そこで今回は、松茸のイロハについてご紹介します。

国産松茸の旬はいつ?

もちろん秋の味覚の王様と称される松茸ですから、秋が旬なのは言うまでもありません。しかし産地によって旬の時期が異なることを覚えておきましょう。松茸の旬は気温の低い北海道から本州、四国、九州へと旬の時期が南下するのです。初めの北海道は8月中旬頃に旬を迎え、続いて東北地方が9月中旬、中部地方が9月下旬、近畿・四国地方は10月上旬~中旬に、締めくくりの九州地方は10月下旬と約2ヶ月かけて日本列島を移っていくのです。

旬を迎えた国産の松茸は、上品で高級感のある味わいと香りが最大の魅力です。味の主張が強くないので、きのこ好きな方にはもちろん、初めて松茸を食べるお子さんにも受け入れやすい食材なんです。

松茸の主な産地は?

日本のいたるところで収穫される松茸ですが、その主な産地をお伝えします。まずは岩手県で、国産モノ収穫量の約半数が採取されています。そして岩手県に続くのが長野県・岡山県・和歌山県となります。トップの岩手県では、9月中旬頃から約9トンの松茸が出荷されます。半月ほどして、9月下旬には長野県から約5トン。10月の上旬から中旬にかけては、岡山県や和歌山県からそれぞれ約1トンの松茸が出荷され、秋の食卓を彩っています。

おいしい松茸の選び方は?

では良い松茸の見分け方についてお話しましょう。松茸と言えば香りが最大の魅力で、傘の部分が開いているものは鮮度が高く、香りも強めでオススメとなります。そして、表面が乾いているものは、香りが弱くなっているので避けるようにしましょう。次に、松茸の軸の部分もチェックします。弾力のあるものが食感も良くオススメで、やわらかいものは虫食いの可能性があるので選ばないようにしてください。

加えて、軸の先端が丸く短いものを選んでください。最後に色味は、茶色と白色のコントラストがはっきりしていて、持ったときにずっしりと重みを感じるものであれば合格品になりますよ。

松茸は鮮度が命、できるだけ早く食べましょう

次に保存についてです。高価な食材だからこそ保存に気を遣う松茸ですが、どれくらい日持ちするのか、どんな保存方法がベストなのか、よくわからないという人も多いことでしょう。松茸は香りがポイントですから手に入ったら出来る限りく早く食べるようにしてください。松茸の汚れをぬれぶきんで拭き取り、根元の石づきの周囲を包丁で削り落とします。保存方法のポイントは新聞紙やキッチンペーパーなどで松茸を包み、直射日光が当たらない風通しのよい場所におくこと。これで1日は大丈夫ですが、基本はスグに食べることが何よりです。

保存の際の注意点としては水洗いは厳禁です。水洗いすると傷みが早くなり、風味や香りも落ちてしまい、松茸の価値・魅力が消失していまうのでしっかり覚えておきましょう。

家庭でも手軽に楽しめる松茸レシピ

では、お家で松茸を楽しむレシピの2つご紹介しましょう。まずは贅沢に「松茸ごはん」です。シンプルな味付けで、何杯でもおかわりできそうです。秋刀魚や汁物を添えると、素敵な秋の和定食の完成です。炊飯器でも簡単に作れるので、炊きながら秋の香りを堪能するのも楽しさが膨らみますよ。

次は「松茸のホイル焼き」です。パパ・ママ、夫婦水入らずで楽しむ時にオススメです。フライパンでもトースターでも焼き方は自由!塩だけで味付けすると、松茸の味が際立ちます。すだちをしぼれば、爽やかな香りに包まれ、秋の味覚が口福へと導いてくれます。

爆笑!松茸風レシピにご期待ください

秋の味覚の王様!松茸のお話、いかがでしたか。高級食材のためめったに手に入ることはありませんが、知識として松茸のイロハはお子さんにも伝えておいてくださいね。そして秋の味覚をなんちゃって風に楽しんでみるのも一興ではないでしょうか。そこで次回の「ママと乾杯!パパのアイデアおつまみ」では、爆笑!松茸風レシピをご紹介します。お楽しみに♪

【参考文献】

※『からだのための食材大全』|株式会社NHK出版2016年刊

※『マツタケ』|農山漁村文化協会1997年刊

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