母子手帳の使い方と活用のポイント
母子手帳を受け取ったら、何を記入し、どう使っていけばよいのでしょうか。妊娠・出産・育児と長い期間の記録を管理する1冊となり、ママと子どものための必須アイテムですから、パパも一緒に有意義に使っていきたいですよね。ここでは、母子手帳に記載しておくべき項目や子育てに役立つ活用法について紹介します。
まずは何が書き込めるかを理解を(妊娠中の活用法)
妊娠中のママは、定期的に妊婦検診を受けることになります。その際に診察した医師が妊娠中の経過を母子手帳に記入するのですが、これは適切に妊婦検診を受診したという大切な記録となります。そのため受診時には持参が必須となるので、おのずからママが母子手帳を保管する家庭が多くなります。
ですがママしか母子手帳の保管場所を知っていないなどは大きなマイナスです。ママと子どもにの命と健康を守る大切な情報が記録されているものですから、パパもしっかり保管場所を知っておいてくださいね。
また、医師の記録以外にパパ・ママ自身で記入できるスペースも多くあるので、子育ての状況や日常生活についてやパパ・ママのこと、自宅や周辺の生活環境について記入する欄もあるので、何が書き込めるのかをパパも確認しておくといいですよ。
ママの妊娠中に1番活用できるのが妊婦自身の記録で、検診の際に聞きたいことやパパ・ママの想い、ママの体調の変化などを自由に書き留めておくことができます。ママのつわりの状態や、妊娠初期からのパパ・ママお互いの想いの変化などは時間が経つと意外と忘れてしまいますから、パパとママの記録としても有効に使ってみてください。
また万が一、ママが出先で体調を崩したりして医療機関を受診する場合も想定して、必要な情報はしっかり記入しておきましょう。そのため妊娠期間中はママが常時携帯しておくのがおすすめです。
気づいたことはスグに書きとめておく(出産・新生児期の活用法)
出産の状態や母体の経過、退院時の記録などは医療機関で記入してくれるので、パパもママも後で確認することを楽しみにしてほしい項目です。パパにとっては、分娩時間や出血量、子どもの身長・体重など生まれた時の状況は、母子手帳を見て知ることも多く、またその後の予防接種では出産時の状態を必ず記入する必要があるので、将来的によく見るページにもなります。
新生児期とは生後1ヶ月の検診までのことを指す場合が多く、この頃は実際に育児が始まり、わからないことや困ったことなどがたくさん出てきます。
子どもの成長を記録しておく欄以外にも自由に記入できるスペースがあるので、パパ・ママ自身の想いや困ったことなどを、1ヶ月検診までにしっかり記入しておくようにしましょう。検診の際に、その記入を見ながら医師や看護師に相談しアドバイスを受ければ解決がよりスムーズにできますよ。
お互いの目線で子どもの成長を確認する(乳幼児期の活用法1)
乳幼児期は、定期健診に向けて保護者が子どもの成長をチェックする欄があります。その項目をもとに、パパ・ママ共同で子どもの発育を確認していきましょう。お互いの目線で子どもを注視することで正確な記録となり、検診直前に焦る必要もありません。
また、フリースペースに成長を感じたエピソードやおもしろエピソードを書き留めておくと、子どもが大きくなってから読み返したときに一緒に楽しめるのでおすすめです。パパとママでエピソードを出し合って話をするだけでも、とても楽しい時間が過ごせますよ。
命と健康を守る予防接種の管理が大切(乳幼児期の活用法2)
そして何より大切なのが予防接種の管理です。母子手帳には各予防接種の記録するスペースがあり、接種したワクチンのシールを貼って記録を管理するスタイルが大半です。この記録と管理は医療機関のサポートで行いますが、接種の予約はもちろんパパとママの重要な役割です。
生後2ヶ月から接種可能になる予防接種が山のようにあり、種類が多い上に数回に分けて接種するタイプものもありかなり複雑です。特に初めての子どもの場合は、その管理が難しくパニックになりやすいため、パパとママが共同で把握するように努力し管理していきましょう。かけがえのない子どもの命と健康に直結する大切な予防接種ですから、医院としっかり連携してテキパキとスケジュールを組んでくださいね。