妊娠が分かる前、分かったときのママへの接し方のポイント
子どもを授かることは二人にとってとても嬉しいことですよね。だからこそママは、子どもを望むパパのために授かりたいと思うし、妊娠したときはその喜びを一緒に分かち合いたいと思います。そんなママへの接し方でパパに知ってほしいポイントを、妊娠が分かる前と、分かったときに焦点をあててお伝えします。
妊娠が分かる前の接し方
つわりのような症状があるともしかして!?と思うかもしれませんが、妊娠したかどうかをママに聞くのはちょっと待ってください。下記の調査では妊活をはじめてから自然妊娠するまでにかかった期間は、25~29歳の日本人女性の場合、平均6ヶ月という結果が出ています。体調が優れなかっただけという可能性も大いにあるため、判明するまでは報告できなかったという先輩ママも多いのです。
妊娠したかもと舞い上がりすぎると、そのぶん違っていた場合は二人とも大きなショックを受けてしまうので気長に報告を待ち、まずは笑顔で赤ちゃんを迎えるためにも、パパとママの絆をさらに深めておくことを大切にしてくださいね。
妊娠が分かったときの接し方
ほとんどの場合、ママから妊娠報告を聞いた瞬間が、パパにとっての「妊娠が分かったとき」なのだと思います。ママはこの喜びをパパと一緒に分かち合いたいと思う反面、どのような反応を示すのか、ドキドキしながら妊娠報告をします。さらに妊娠が判明した頃は体調に変化を感じはじめて、精神的に不安定になりやすい時期なので、ママの心の中は嬉しさと不安が入り混じっています。そんな不安を打ち消すくらい、パパが喜びをしっかり表現して伝えてあげれば、ママにとってこれからはじまる妊婦生活の励みになります。
しかし報告を聞いたときに悪気はなくても、パパになる責任感からプレッシャーを感じて思うように反応できないこともあるでしょう。ですがあまりにもリアクションが薄いと、ママにとって悲しい記憶として一生残ってしまうかもしれず注意が必要です。うまく気持ちを伝えられなかったのなら、心を落ち着けてからでもいいので喜びをちゃんと言葉にして伝え、ママが安心できるようにしましょう。
妊娠の報告は、子育ての喜びを二人で分かち合う第一歩です。プロポーズのときくらい記憶に残る瞬間なので、ママにすてきな言葉をプレゼントできるように、伝えたい言葉を事前に準備しておくといいですね。
妊娠が分かったらママの生活をスローペースに
妊娠が分かったら、赤ちゃんのためにもママは無理をせず、ゆったりとした生活を心がけるようにします。妊娠中は身体が思うように動かなくなるからこそ、ママにはパパの助けが必要です。妊娠中のママのサポートや家事の分担を増せるように、またゆくゆくは育児に参加できる環境を整えるために、妊娠•出産にともなう休暇の取得やフレックスタイム•テレワークなどの申請を早めに検討しておきましょう。
パパのためのマタニティセミナーの次回は、妊娠が分かったときのママの複雑な気持ちや、パパが気をつけたいNGな言葉と態度についてお伝えします。
【参考文献】
※『最新! 初めての妊娠・出産新百科mini 』|株式会社ベネッセコーポレーション2021年刊
監修
ゆう助産院 今井智圭子院長
母子のことを第一に考え、自然なお産、楽しい育児を全力でサポート!がモットーの助産院。
明るくアットホームな環境で、頼りになる助産師が、妊産婦さんの心に寄り添って応援してくれます。