生後1年くらいからは、ヨチヨチ歩きを始める子どもも増えてきます。ハイハイやつかまり立ちに比べるとさらに行動範囲が広がり、思いもよらないところまで移動できる子どもに驚かされることがあるかもしれません。生まれたばかりのころは周辺が安全であればよかったものの、子どもの行動範囲に比例して安全を確保しておきたい場所も広がっていきます。
最終的には、おうちの中全体の安全確保を考える時期がやってきます。そこで今回は、ヨチヨチ歩きを始める前から備えておきたいおうちの中に潜む危険についてまとめましたので、これからのおうち計画の参考にしてみてください。
おうちに潜む危険とは?
厚生労働省の子どもの事故防止サイトのデータによると、日本では1~2歳の子どもが医療機関の受診を必要とする事故が毎年約60万~90万件ほど確認されています。
その中には、残念なことに命を落とすような事故が毎年約300件もあるのです。
しかし、その事故の中には周囲の大人のちょっとした注意で防げるものも多く、子どもの成長に応じた対策を講じることが求められます。
おうちで起こりやすい事故
- 転倒
- 転落
- 溺水
- 誤飲
おうちの中で起こりやすい事故はこの4種類。では、それぞれの危険性とその対策について詳しくご紹介しましょう。
転倒による危険性と対策
子どもの転倒は身近な事故では、一番、発生件数が多いようです。まだ身体のバランスが不安定なため少しの段差でもすぐに転んでしまいます。
床に転がっているおもちゃや敷居など、また特に何もなくても足がもつれて転倒する場合も多く見受けられます。転倒した際に尻もちをつくくらいならまだいいのですが、硬い角で頭を打ってしまうと命に係わることもあります。
子どもの転倒は予測が難しいので、転んでも大事に至らない工夫が大切です。テーブルや柱などの角ばったところにクッション材をつけるだけでも転倒対策になります。
また、頭を守るクッションが付いたリュックも販売されているので取り入れてみてもよいでしょう。かわいいデザインの物ががたくさんあるので、安全性だけでなく着飾る楽しさも演出できますよ。
ポイント
- 角がある部分にはクッション材をつける
- 頭を守るリュックでビジュアルもかわいく安全に保護!
転落による危険性と対策
子どもの周りには意外と高さのある場所が多く、おうちの中では特に玄関や階段で転落事故が起きやすく、また食事の際のハイチェアやベビーベッドも起こりやすい場所になっています。
この時期は、頭に重心がありどうしてもバランスが悪いため転落の危険性が高くなります。転落時に頭を打ったり変な体勢のまま転落する可能性もあり、命に係わることにもつながりますから十分な対策が必要です。
まずは危険箇所に自力で行けないようにすることが重要です。玄関や階段前にベビーゲートを設置し、子どもが自由に行き来できないようにしましょう。ベビーゲートの中でも、オートクローズ機能のある製品を選べば閉め忘れも防ぐことができます。
ベビーベッドの対策
ベビーベッドの場合、子ども自身が柵を乗り越えてしまう事故が考えられます。ぬいぐるみ・おしりふき・おむつケースなどを台にして乗り越えることがあるのでベッド内での置きっぱなしは厳禁です。そして成長を見極めて早めにベビーベッドを卒業させることも考えましょう。
また落ちてもけがをしないための対策では、ベッドの下にクッションや布団などの緩衝材となるものを置いておくなどが有効です。
ハイチェアの対策
食事の時間は、子どもの好奇心が爆発する場面とも言えます。この頃のは、興味のあるものには一度触ってみないと気がすまない子が多いようです。ハイチェアからの転落事故の原因は、動き過ぎてバランスを崩すことです。
単純ですが、まずはしっかり安全ベルトを締めることが何より大切です。たとえ子どもが嫌がったとしても毎回、安全ベルトの確認を心がけましょう。
ポイント
- オートクローズ機能のあるベビーゲートを活用して危険個所に行かせない
- ベビーベッドの中には物を置かない
- ベビーベッドの下はフカフカにしておくとなおよし!
- ハイチェアに座らせるときは安全ベルト必須!