ママがこなす毎日の家事で、地味なのに面倒だと感じるのがお風呂掃除です。友人からは「腰が痛いから」とお風呂掃除を嫌がるパパの話も聞きますが、掃除の手順やコツを覚えてしまえば失敗なくこなせるので、実はパパも手を出しやすい家事なんですよ。そこで、このシリーズではパパにお風呂掃除のイロハをお伝えします。第1回は、毎日のお風呂掃除の流れとそのコツについてです。
お風呂掃除に必要な掃除用具を確認しよう
わたし達が毎日使うお風呂場は、身体に付着した汚れが落ち、水分も湿気も多く、手入れをしないとすぐに目立つ汚れが付いてしまいます。だからこそ毎日のお掃除がとても大切なので、まずはお風呂掃除には欠かせない、掃除用具のチェックをしておきましょう。
ゴム手袋・スポンジ・細いブラシ・床用ブラシ・お風呂用洗剤・カビ取り剤・クエン酸・重曹
この中で毎日の掃除に必要なのは、ゴム手袋・スポンジ・お風呂用洗剤の3つだけ。各種ブラシやカビ取り剤、クエン酸、重曹は日々の掃除には使いませんが、定期的に必要となるので、どこにあるのか確認しておくといいですよ。
毎日のお風呂掃除、基本の流れ
お風呂場は家族全員が毎日使う場所ですから、気になる汚れはスッキリ落としたいですよね。しかし、細かい部分の汚れまで、浴室すべてを毎日キレイに取り除くのはとても大変です。毎日のお掃除では、少なくとも以下の範囲に絞って効率良く掃除するのがおすすめです。
毎日のお風呂掃除でキレイにしたい場所
- 手が届く壁
- 浴槽・床・浴槽のフタ
- 鏡
- 排水溝
掃除は上からが基本、最初は壁をキレイに
掃除の基本は、上から下へです。上から汚れを落とすことで、先に掃除した場所を再び汚すことなく、一度でキレイに仕上げられます。お風呂場でも、高い場所から順番に掃除しましょう。
毎日のお風呂掃除では、手の届く範囲の壁を上から下に掃除します。壁をシャワーで軽く濡らしたらお風呂用洗剤をスプレーし、上からスポンジでこすります。お風呂の壁には皮脂汚れや飛び散った石けんカスが付着しているので、毎日欠かさずお掃除してくださいね。
浴槽、床、浴槽のフタは毎日の掃除がキレイをキープしてくれます
浴槽や床は、皮脂汚れや石けんカスが付着して汚れやすいので、毎日必ず掃除したいポイントです。浴槽内は、お湯を抜いたあとお風呂用洗剤をスプレーし、スポンジでこすります。お湯の境目に汚れが溜まるので、壁面に向けてスプレーするとよいですね。浴槽の外側にも汚れが付着しやすいので、同じようにこすりましょう。
床にも皮脂汚れと石けんカスが多く飛び散るので、こちらもお風呂用洗剤とスポンジを使って掃除します。床に洗剤をスプレーしてスポンジでこするだけでOKですが、気になる汚れにはブラシを使うのが効果的です。そして掃除をしながら、カビの発生の有無をチェックするのも忘れずに。
浴槽や床だけでなく、浴槽のフタもカビが発生しやすいので気をつけて確認します。大きくて水切れが悪く、ゴムの部分があるので、毎日の掃除でキレイを保つように心がけましょう。フタにもお風呂用洗剤をスプレーし、スポンジを使って洗います。
小さな子どもがいる家庭の場合、子どもが滑って転んだり手や口で触れたりする可能性があるので、浴槽と床、そして手が届く範囲の壁は特に清潔にしておきたいポイントです。パパもしっかり覚えておいてください。
鏡の汚れは水垢が原因!水気を残さず汚さない工夫を
掃除が終わってシャワーで洗剤を洗い流す際には、鏡の表面に付いた皮脂汚れや石けんも一緒に洗い流します。表面がツルツルして汚れが流れやすいので、毎日こする必要はありませんが、水分が残らないように意識して拭き上げましょう。
鏡が汚れる原因のほとんどは水垢なので、水気を残さず乾燥できればキレイな状態を長く保てます。拭き上げる際に傷が付いてしまうと汚れが付きやすくなるので、ゴシゴシ拭かないように注意してください。上から下に、撫でるように拭くとよいですね。水滴掃除用のスクイージーを使うと、よりキレイに水気を落とせますよ。
排水溝のゴミは毎日取り除きましょう
最後は排水溝を掃除しましょう。排水溝のフタを開けるとヘアキャッチャーがあるので、ここにたまった髪の毛や石けんカスは毎日取り除きたいポイントです。ヘアキャッチャーにゴミが溜まると、床の水はけが悪くなりニオイの原因にもなるので、1日分であればサッと取り除けるので、毎日キレイにしましょう。
毎日のお風呂掃除をより簡単にするコツ
お風呂掃除をするタイミングによって、汚れの落ちやすさに違いがあるのはご存じでしょうか。入浴前にお風呂掃除をしているママが多いようですが、お風呂掃除にいちばん適しているタイミングは、実は入浴後なんです。
入浴後はお風呂場の湿気で汚れがふやけているので、スポンジでこするだけでも十分汚れが落とせます。ですから、パパが最後にお風呂に入るときは、お湯を抜くついでにお風呂掃除を終わらせて、ヘアキャッチャーのゴミを回収すれば短時間で完了です。入浴前の時間帯は夕食の準備もあってママは大忙しなので、お風呂掃除にかける時間が短縮できるだけでも余裕ができて、かなり助かるものですよ。