汚した原因を見分けることが大切
食べているときに汚してしまうことが多々あります。その場合は、いきなり叱るのではなく、わざと汚したのか?動作が未熟で汚したのか?を見分けることが何より重要です。わざとやってしまった時は、何が嫌だったのかを聞いてあげましょう。「苦手な味だった」「熱かった」など、何らかの原因があるはずなので、それを探し出して解決策をパパ・ママが的確に実施していきます。お箸でうまく掴めないなど動作が難しかった時は、パパ・ママが助けてあげたり、使いやすいフォークに変えるなど工夫していきましょう。
また、子どもに伝えるときは「これはダメ」「マナーだから」と押し付けるのではなく、必ず理由を伝えるようにしてください。なぜダメだと言われているのかが分からないと、また同じことを繰り返してしまいます。「~だからやめようね」「~だから危ないよ」と理由を伝えてあげることで子どもも分かってくれますよ。
目線を合わせて話そう
好き嫌いが多い子どもへの対処法
子どもが好き嫌いをすることに悩まされているパパ・ママも多いことでしょう。でも好き嫌いがあるというのは子どもにとっては自然なことで、苦味や酸味、または見た目から本能的に好き嫌いを作っているとも言われています。この本能的な好き嫌いは年齢が上がるにつれて緩和されていくことがほとんどなので、焦らなくても大丈夫です。嫌いな食材が入っている料理は「今日はひと口だけ頑張ってみよう」などと声がけをして、食べられなくても怒らないように。苦手な食材についての絵本や動画を一緒に見て興味を持たせてあげるのも効果的ですよ。
アレルギーはないですか?
食事は楽しい!これが何より大切です
食事のマナーを教える際に何より大切なのは、食事の時間は楽しいという意識を子どもが持って育つことです。「もうすぐ小学生なのに・・・」とついつい厳しく叱ってしまう気持ちもわかりますが、「楽しみ」から好奇心や関心、食事を大切にする心が芽生えることを認識してください。子どもは失敗を繰り返してできるようになりますし、技術や理解度の個人差もありますから、パパ・ママもそこまで神経質にならず、根気よく寄り添えるといいですね。子どもの食事サポーターのような立ち位置で見守り、できるようになった時には全力で褒めて自信をつけてあげてください。小さな成長を発見しながら一緒に頑張っていきましょう。
【参考文献】
『発達に合わせて伝える 子どものための食事マナー』 | 株式会社メイト2021年刊