子どもがひとりでスプーンやお箸を持って食べられるようになったら、今度は食事のマナーが気になりますよね。そのため、ついつい力が入り過ぎ厳しく叱ったりすると、楽しいはずの食事が子どもにとって苦痛の時間になってしまう場合があります。食事のマナーは言葉だけで身につくものではなく、パパ・ママの手助けや家庭環境によって習得できるのです。幼児期の子どもが食事のマナーを身につけるために、パパ・ママは何をすべきなのか、一緒に考えていきましょう。
パパ・ママの食事マナーを今一度チェック
子どもに食事のマナーを教えはじめる前に、パパ・ママ自身の食べ方を振り返ることが必要です。幼い子どもは、良いことも悪いこともパパ・ママの行動を真似して覚えていくことが多く、食事のマナーもその傾向が高くなります。一緒に食事をする両親が、いいお手本になって、子どもが自然と同じように真似ていくのが一番の近道です。まずは、パパ・ママの食事習慣にNGの行動がないかをチェックしましょう。
途中で席を立っていませんか?
子どもと一緒に過ごす食事の時間は、パパ・ママにとっては忙しい時間になります。食事の途中で席を立たなければならない場面も多々ありますが、幼い子どもではその理由を察することはできません。それなのに食事の途中に、席を立ったり動き回ることを注意されると、「なぜ?」と思ってしまいます。「ご飯を入れてくるから立つね」など、用事があるからパパ・ママは動くのであって、基本は落ち着いて席に座って食べることを示すのが大切です。
パパ・ママの好き嫌いはどうしていますか?
子どもには「好き嫌いしないで食べなさい」と言いながら、パパ・ママは自分が苦手な食材を残していませんか?パパ・ママが「これは嫌いだから食べない」と言って残していると、子どもはそのまま真似をしてしまうかもしれません。パパ・ママに苦手な食材がある場合は、子どもの好き嫌いも直せるチャンスなのです。「パパは、これが苦手だけど頑張って一口食べてみるからね」など、苦手なものに対してチャレンジしている姿勢を見せましょう。
※アレルギーに関しては後に記載しています。
「いただきます」と「ごちそうさま」の実践を忘れずに
忙しい時はつい忘れがちになるかもしれませんが、食事のマナーの基本は感謝する気持ちを持つことです。「いただきます」と「ごちそうさま」を言葉にすることは、食事を作ってくれた人や、食べる食材に対して感謝する気持ちを表す意味があります。パパ・ママが食事の時に必ず手を合わせて「いただきます」と「ごちそうさま」を実践している姿こそ、子どもが自然と身につくよう導けるお手本になるのです。