二十四節気を感じて【大寒】

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二十四節気を感じて【大寒】

Terry Naniwa

Terry Naniwa

編集・ライター稼業に従事すること30余年。 子育ては卒業も、新米パパ&ママに先人の教えや 大切な伝統を発信することをライフワークに活動中。 明治、昭和、平成と時をこえて今も息づく暮らしの知恵を 届けます。

海外に誇れる日本の文化はたくさんありますが、何と言っても四季があることとその季節に合わせた旬の味覚や行事が根付いていることではないでしょうか。そして春夏秋冬はさらに二十四節気・七十二候と分かれ、細やかな季節の移り変わりを感じる大切な目安になっています。日本ならではのこの素敵な季節感を、ぜひ次世代を担う子どもたちにもパパ・ママから伝えて欲しいとの願いから、この特集をお届けします。今回は【大寒】です。

大寒(1月20日頃~2月3日頃)

大寒(だいかん)は、字面から分かるように、一年で最も寒さが厳しい頃を指します。二十四節気ではラストとなり、年間最低気温を記録するのは、この時期に集中しています。日本酒、味噌、凍り豆腐など寒さを利用して仕込まれる「食」の作業に最適な時期となり、各地で「寒仕込み」が進みます。大寒は冬の最後の節気で、次の立春からは暦の上では春になります。寒さが厳しい時だけに、春が待ち遠しくなります。

大寒は七十二候では、初候:欵冬華(ふきの はな さく)1月20日~24日、次候:水沢腹堅(さわみず こおりつめる)1月25日~29日、末候:雞始乳(にわとり はじめて とやにつく)1月30日~2月3日の3つに分かれます。凍てついた地面に蕗の花が咲き始める頃、沢の水が氷となり、厚く張りつめる頃、鶏が春の気を感じ、卵を産み始める頃という意味になります。

旬のもの

この時期を代表する旬のものと言えば、鰤、金柑、牛蒡などがあります。この時期の鰤は特に「寒ぶり」と呼ばれ、脂が乗って最もおいしくなります。今では養殖技術の進歩により夏でも楽しめますが、冬の鰤は産卵に備えて栄養を蓄え、身が引き締まり、DHAやEPAも豊富で、高い人気を誇っています。

金柑は実は小さいですが、皮ごと食べれるため、ビタミンCを豊富に吸収することがができます。赤みが強く、丸くて形の良いものがオススメです。牛蒡は身体の毒素を排出してくれるため、血液が浄化され、むくみの解消やお肌の調子を良くしてくれます。ママの美容と健康のために金柑と牛蒡は強い味方になってくれますよ。

季節の行事「節分」

正月の次に訪れる年中行事といえば「節分」。幼稚園や小学校でも節分給食として豆が出るほど、老若男女問わず誰もが知る行事です。日本人にとって馴染み深い節分ですが、その由来や歴史などを詳しくご存じでしょうか?

節分の発祥は中国で平安時代に日本に伝わり、日本古来の風習と合わせって生まれたと考えられています。「一年間健康で過ごせますように」という願いを込めて「悪いもの」を追い出す行事として定着したのです。もともと節分とは、年に4回訪れる季節の始まりの前日を指す言葉で、立春・立夏・立秋・立冬の前の日の呼び名でした。しかしいつしか、一年の始まりとして大切にされていた立春の前日のみを節分と呼ぶようになったのです。因みに昨年2025年の節分は2月2日でしたが、今年2026年の2月3日、2027年も2月3日となっています。

暮らしの中の楽しみ「恵方巻き」

七福神にあやかって、7種類の縁起がよい食材を巻く「恵方巻き」。恵方巻きには「福や縁を巻き込んで食べる」という意味があります。その年の恵方を向いて、商売繫盛・無病息災を祈って食べます。巻き寿司1本を包丁などでカットせず1本丸ごと食べる理由は、幸福や商売繁盛を一気にいただくと意味と言われています。しかし、せっかくのおしい巻き寿司を無理にお口に押し込んで食べても、もったいないだけですね。食べ易い大きさにカットして、恵方を向いて、おいしくいただく方が願いも叶うというもの。今年の恵方は南南東ですよ。

【参考文献】
※『二十四節気を楽しむ図鑑』|株式会社二見書房2018年刊

※『日本の四季と暦』|株式会社学研パブリッシング2013年刊

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