編集部に届いたパパキャリ世代のパパからの育児に対する悩みや疑問にズバッとお答えする当コーナー。元・保育士で、2児のママでもある「みうママ」が豊富な経験と知見、そして他にはないユニークな発想でパパに的確なアドバイスをお届けします。パパにとって目からウロコの解決策がみつかりますよ。今回は、来年、家族と東京に引越しするパパと1歳の女の子を持つパパからの相談です。では「みうママ」、お願いします。
相談(1)「標準語を話せる練習をすべきでしょうか?」
6歳の女の子と4歳の男の子のパパ(40歳)から
私もママも大阪生まれの大阪育ちで、もちろん2人の子どももバリバリの関西弁で暮らす一家です。この秋から東京転勤となり、ひとまず単身赴任をしていますが、娘の小学校入学に併せて来春には家族みんなで東京に住む予定です。それに向けて、子どもに標準語を話せるように練習をした方が良いのか悩んでいます。その地域の言葉を話せない子どもが学校で苛められるという事をよく聞くのでママも心配しています。やはり標準語の練習に取り組んだ方が良いでしょうか?
みうママからのアドバイス
ご質問ありがとうございます。大切なお子さんのこれからを考えると、どんなことでも気になってしまいますよね。私も関西人なので、子どもの頃はバリバリの関西弁でした。でも学生時代には友人の話す他の地域の方言が移って、どこの人なん?と言わんばかりのイントネーションで話していましたし、社会人になってからは標準語で話す機会も増えた気がします。
加えて、その時々に流行り言葉があったりして、意外と方言なんて気にせずに、子ども同士は皆、自然と仲良くなれるものじゃないかなと思っています。無理に練習して覚えるよりも、毎日の生活の中で友達と話しながら身につけていくこともあるのではないでしょうか。
もし、何かを理由に苛められたとしたら、それは、たぶん方言が原因では無いと思います。誰かを苛めたい子がいて、その理由がつけば何でもいいのです。問題無く標準語を話していたって、関西人なのに標準語を話して!なんて、無茶苦茶な言いがかりで苛められる可能性もあるのです。
だからこそ、きっとパパママがやるべきは、そのままのお子さんに自信を持たせてあげることではないでしょうか。そして、それでも何かトラブルに巻き込まれた時に、すぐに相談してもらえる信頼関係を親子で築いておくようにしてくださいね。東京でも毎日が素敵な生活になりますように。
相談(2)「ママを仕事に復帰させる説得方法は?」
1歳の女の子のパパ(29歳)から
共働きの中で子どもが生まれ、ママは産休・育休で約1年半、仕事を休んでいました。保育所に預けて仕事復帰を考えていましたが、枠が空かず待機状態になっています。仕事に復帰したいママの願いを叶えるため、保育所に入れるまでの間、近くに住む私の母に子どもの面倒を見てもらおうと考え、OKの返事が来ました。ところが、ママ自身がお祖母ちゃんの世話になることを嫌がっています。それなら仕事を辞めるという勢いです。本音は仕事に戻りたいはずなんですが…何か良い説得方法はありますか?
みうママからのアドバイス
ご質問ありがとうございます。待機児童問題はどこにいってもある大きな問題ですね。みんなが思うように保育してもらえたらよいのですが、なかなか上手くはいかないようです。そんな中、お二人のように同じ悩みを抱えているパパ・ママも多いのではないでしょうか。ただ今回の問題はそれだけではないようです。
社会復帰したい という想いは、 誰かに子どもを預けたい という願いではありません。仕事ができるなら子どものことはどうでもいい、と思う親がいるでしょうか?仕事にやり甲斐を感じていたとしても、子どものことはまた別の問題だと思います。お祖母ちゃんの世話になりたくないということは、ママ自身の中に何らかの心配ごとや預けたくない理由、もしくはどうしても保育園に預けたいという気持ちがあるということだと思いませんか。
仕事を辞めることになっても、ということはその想いがとても強いということでしょう。身内に預けた方が安心と思う方もいますが、逆に責任が取れなかったり、預けたことで家族の関係が悪くなったりすることは実際によく聞く話です。
お祖母ちゃんにOKをもらう前に、パパさんは、まずママさんと相談をしたのでしょうか。勝手に話をつけてきた…なんてことはありませんか?そして楽しみにするお母さんと断る奥さんの板挟みになってこの質問をされているのではないかな、と想像しました。もしそうだとしたら、嫁姑問題のきっかけを今まさに作ろうとしているのはパパさんかもしれませんよ。
自分だけで良かれと思って…は、良くないことが多いものです。まずはお母さんにきちんと断って、今一度、ママと話し合うことから始めた方がいいと思いますよ。
みうママからのアドバイス、いかがでしたでしょうか?もちろん皆さんいろいろな考え方があるでしょうから、反論も大歓迎です!ここでは質問に答えるだけでなく、たくさんの意見を聞かせていただき、私自身も考えるきっかけにして行けたらと思っています。ぜひよろしくお願いいたします。
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